声がかれてきて歌えなくなったり、しゃべりにくくなった経験のある人は多いかと思います。いつもより強く、または長く声を使いすぎたり、高い音の出てくる 曲を少し長く歌ったり、もしくは風邪で喉の調子が悪い時に、頑張っていつものように練習してしまうとしばらくして声がかすれてくるといったことが起こりま す。
このような時に無理して練習を続けることはおすすめできませんが、大抵あまり心配することではありません。しばらく声を休めるとまた歌えるようになりま す。症状がひどい時は1日もしくは数日休むとまた普通通り声を使うことが出来るようになっていきます。軽い場合は少し休憩を取るだけでまた歌えるように なっていきます。
声帯を無理に振動させると、充血していきます。軽い充血は声が出しやすくなって歌うのに良い状態になります。少しお酒を飲んだら歌いやすくなったという時もこの充血のためです。栄養ドリンクでも似たようなことがあります。しかしこの充血がさらに進んでいくと声帯は腫れていきます。そして腫れがひどくなる と声帯が振動しづらくなっていきます。この時に声が嗄れたと感じられます。それでも無理して声を出し続けると、出血したり、さらにひどくなると声帯にタコのようなものが出来ていきます。こうなると病院での治療が必要になってきます。
少しぐらい声がかれても休息を取ると回復しますので、あまり神経質にならずに練習をしていって下さい。そのうち発声が良くなり、さらに発声に必要な筋肉が強くなってくると、少しぐらい歌いすぎても声がかれることはなくなっていきます。ただし、喉に違和感を感じたら休息を取ることもお忘れなく。また休息を取っても何日も違和感が取れない場合は病院に行かれることをおすすめします。
次回はこの状況とは別の形の声がかれる現象について書きます。
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