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後奏の歌い方~声の診断15

前奏、間奏、後奏

 前奏、間奏、後奏はピアニストやオーケストラの演奏の場面ですので、歌い手が何か出来るものではないはずですが、そうでもないというお話です。

拍手について

 ポップスの世界では不思議ではないのに、クラッシックの世界では変なことが多々ありますが、その一つが後奏で拍手をすることです。とてもすてきな歌だったのでできるだけ早く拍手を送りたいという気持ちも分からないではないですが、バンドメンバーからすれば、後奏はいらないと言われているようなもので、残念なような気がします。クラッシックの世界では最後の音が終わるか終わらないかのうちのブラボーをとても残念に思うことがあります。

歌い手が後奏を聴かないでいるとお客さんも聴かなくなってしまう

 それはさておき後奏ですが、それまでお客さんは伴奏も聴くものの、歌をメインに聴くことが多いのですが、後奏になるとその耳が伴奏楽器の方に移っていきます。歌い手はその状態を作ることに大きく貢献できますので、後奏も歌うようなことがあるのです。歌が終わった瞬間に、歌い手がすべて終わったような顔になってしまったら、お客さんには後奏は届きにくくなってしまいます。

誰よりも良い聴き手になる

 いくつか重要なことがありますが、まずは後奏のときに歌い手は誰よりも良く伴奏を聴く聴き手になることが大切です。レッスンをしていると結構明確に後奏を聴いているのか聴いていないのか分かります。「後奏も聴きましょうね」というと、「なんで分かるんですか」といわれることも多々あります。つまり、聴いていなかった自覚があるのでしょう。歌い終わるとあんまり声が出なかったな、とか言葉を一カ所間違えたなど反省点が出てきたりしますが、後奏のときにそれで頭がいっぱいになってしまうと、ほとんど後奏は聴いていないようになってしまいます。音楽を中心になってすすめていた人が途中で音楽を止めてしまうと他の人の関心も無くなってしまうのです。しかし逆に歌い手が後奏で誰よりもしっかり後奏を聴こうとしていると、お客さんも良く聴こうとするものです。

歌っている時の喉のまま

 声楽家にとってもう一つ大切なことがあります。歌っている間はその音程や音質に合わせて喉を開いた状態をずっと続けています。歌い終わって後奏の間も極力この状態を続ける、つまり音は出さないものの、歌っている状態をそのまま後奏でも継続します。これは意識してそうしようと思ったことはないのですが、自分で歌っている時には特別に長い後奏でない限り常にこの状態を作っています。プロの演奏家でも前奏後奏でも音楽を持っている人と、途切れてしまう人がいますが、明らかに前奏後奏でも音楽を感じている演奏家の方が優れた演奏をします。というか優れた演奏家で後奏になったら音楽が途切れてしまう人はいません。声を出していない時間も音楽だというお話でした。

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