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怪我をして

怪我とレッスン

 私事ですが、昨年の秋に背骨を骨折してしまい、数ヶ月動けない生活でした。それでもレッスンしなければいけませんので、這ってレッスン室に行き、ピアニストにとてもお世話になりながら仕事をしていました。

背中側の横隔膜と高音

 数週間は座ることも出来ませんでしたので、生徒さんには申し訳ないことでしたが、横になったままレッスンしました。背骨以外は問題ないので、大声で無ければ歌えても良いのですが、最初は真ん中のドの音より上はほとんどで使えず、喉は全く問題ないにもかかわらず、結構苦労しました。

 それでもしばらくすると横隔膜を動かす練習も可能になり、みぞおちに音をぶつける練習も問題なくできるようになったのですが、それでも五線の上のソの音を超えると腰に響いてなかなか大変でした。

 高い音を出す時に背中側の横隔膜がしっかり使えないと全く使い物にならない声にしかならないことを再発見しました。横隔膜の使い方一つ取ってみても、お腹に力を入れて歌えば良いといった単純なものでは無く、声帯を引き伸ばすのに必要な横隔膜と、声帯筋を厚くする横隔膜などを繊細に使い分けて声を作っています。

 まだ今でも横隔膜の後をしっかり使おうとすると、背中がどんと重くなり、体を起こしていられなくなります。歌うためにはとにかく体の健康が一番大切です。生徒さん達も長く続いている方達は皆例外なく、毎年毎年大きく進歩し続けていらっしゃいます。健康が一番だと実感した冬でした。どうぞ皆さんもお体にお気を付け下さい。

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