発声に一番大切なことの一つに腹式呼吸を挙げる人は多いようです。
しかし腹式呼吸という言葉はとても曖昧なため、
はっきりとしたイメージがつかみにくいと思っていらっしゃる方も多いと思います。
さらに、実際腹式呼吸の定義自体もはっきりしていませんので、
ここでは、歌に必要な腹式呼吸に限定して話をさせて 頂きます。

間違った感覚の一つが、お腹の中に風船が入っているかのように、
お腹が膨らむように息を吸って、それをへこませながら息を 吐いていくというものです。
歌いながら常にお腹が膨らんだりへこんだりを繰り返さなければならないし、
お腹が膨らんだ状態とへこんできた状態とでは、
お腹の緊張状態が変わりすぎて、安定した音を出すことが出来なくなります。

古い発声の本でよく見かけますが、
男性は普段腹式呼吸をしていて、
女性は胸式呼吸をしているというのも正しくありません。
寝ている時は誰でも腹式呼吸で、立つと胸式呼吸になりやすい。
トレーニングをしていない人は大抵胸式呼吸をしていて、
発声のトレーニングがしっかり出来てくると腹式呼吸に変わる、
なども間違った考え方です。
さらには、腹式呼吸を習得したら次に腹式発声を習得して発声に必要な呼吸ができあがる。
といったよく分からない考え方も出てきているようです。

腹式呼吸という言葉のイメージがどうも
お腹を膨らませる呼吸だという感覚を植え付けているように思います。
そのためお腹が動くかどうかが重要になり、
歌うことと関係ないところで、
頑張ってお腹を膨らませるということに集中するといったこともあるようです。
実際は良い発声で歌 えている人のお腹はあまり動いては見えません。
(動いて見えないだけであって、何もしていないわけではありません)

お腹が膨らむとかしぼむとかは考えない方が良いです。
ですので、腹式呼吸という言葉から解放されても良いようにも思います。

全く間違っているというわけではありませんが、
このように腹式呼吸という言葉は曖昧であり、
間違ったイメージを作り出していることもあります。
呼吸に疑問を感じている方は一度腹式呼吸という言葉を忘れて、
音の流れと、その音の支えを感じてみてはいかがでしょうか。
腹式呼吸~腹式呼吸が出来なければならないといった束縛から自由になる
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