横隔膜を使った発声、-支えのある声-の簡単な感じ方です。お腹から声を出すとか、横隔膜を使うとか、色々な表現がされますが、すべて同じ事を指します。難しそうに感じられますが、誰もが日常に使っている声の出し方です。
例えば歩いていてつまずいた時に、お腹にぐっと力が入り、声が出ることがあります。このような時には誰でも支えのある声を出します。難しいのはこれを自在にコントロールすることですが、まずは支えている状態を見つけてみましょう。
足を前後に開いて立ち、アの母音で第2線のG(ソ)の音からG,A,G(ソ、ラ、ソ)とゆっくり声を出してみます。そして A(ラ)の音に上がる時に、前に出した足に体重をかけます。するとお腹にぐっと力が入り、G(ソ)よりもやや緊張感のあるA(ラ)の音が感じられるはずで す。これが支えのある音です。よく分からなかったら、少し体重をかけている足を曲げて、腰を落としてみて下さい。まだはっきりしなかったら、急激に膝を曲 げて前に出した足に体重をかけてみて下さい。
このように支えの練習では、まず変化をつかんで下さい。強い支えが持続するように頑張ってしまうと、過度に緊張したお腹が喉の柔軟性を邪魔して固い声になってしまいます。
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