何度も書いていますので、
喉が開くというのは声帯が離れるのでは無く、
声帯が伸ばされていることだというのは理解して頂けているかと思います。
では今の声が喉が開いているのか開いていないのかはどう判断したら良いか?
という問題が出てきます。

ここで大切なことですが、
喉は開いているのと開いていないののどちらかと言うことでは無く、
充分に開いているのか、まだ足りないのかという判断が必要だという事です。
本当に全く、もしくはほとんど喉が開いていなければ、
音程が分かるような音になりません。当然しゃべることも出来ません。
とてもひどい音声傷害の状態です。ギターの弦を替えて、
まだ糸巻きを全然回していないような状態です。
少し糸巻きを締めていくと、だんだんと音程が分かるような音になりますが、
まだ締めが足りないと強く弦をはじくと汚い音になります。
さらに正しい音程まで締めていくと良い音になります。
指導者に喉が開いていないと指摘されたとしても、
全く開いていないという事は無く、
目的の音を出すのに必要な開き方には足りないという事になります。

ギターの弦を締めすぎるとどんどん音は高くなり最後には切れてしまいます。
声帯は切れるまで引き伸ばすことは不可能です。
限界まで薄く引き伸ばした音がその人の最高音になります。

ではどうすると必要な喉の開きが出来たかを確認できるでしょうか?
見た目では全く分かりません。
喉仏を下げることは全く関係が無く、
その証拠に喉仏を下げて声帯があまり引き伸ばされていない音を出すことは可能です。
喉が開くメカニズムから言うと、
甲状軟骨が輪状軟骨に向かって近づくように傾いていれば喉が開いたと言えますが、
見ても触っても分かりません。
喉仏の出っ張りのある骨が甲状軟骨で、
その出っ張りから下に向かって触っていくと少しだけすき間が空いて、
その下にまた短い骨があることが分かります。
このすき間が狭くなる方向の運動ですが、
外見上全く分かりません。
ということで音で判断することになります。

感覚的なのでわかりにくいかもしれませんが、
音の中心では無くその周りの響きに耳を傾けてみます。
鳴りのしっかりした音の下にもう一つ音の流れのようなものを感じられます。
また逆に音の上にも流れを感じられます。
それらが聞こえるようであれば、喉は充分に開いていると言えます。
また、この流れがなければ本来の意味でのレガートにはなりません。
難しいとは思いますが、この流れを聞き分けられると、
声に関してとてもしっかりとした判断が出来るようになります。

音の流れで喉がきれいに開いているかどうかの判断がつけば、
割と正しい判断が出来ます。音色に頼ると間違えることが多々あります。
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