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支えと響き~呼吸法 11

支えと響きの両立

 発声でたくさんの人が苦労することの一つに、しっかりした支えを持つことと、響きをのせることの両立があります。支えようと頑張って声を出しているうち に、響きが落ちて(もしくは音程が下がって)しまって、かえって表情の乏しい声になってしまったり、響きをのせようとあたりの位置や音の流れを感じながら練習していると、お腹との結びつきが無くなって不安定な音になってしまったりという経験のある方は多いと思います。

横隔膜をしっかり使っているつもりでいても響きが落ちてきたり音程が下がり気味になる時は、横隔膜の使い方に何かしら問題があります。力を入れれば良いというものではありません。

横隔膜~呼吸法 2

正しく支えられれば響きは自然に上に広がる

 本来なら正しい声のポジションがつかめれば自然に良い支えが出来るし、逆に正しい支えが出来れば、声のポジションもどんどん良くなっていくものですが、実際はそういかないことが多いです。おそらく支えを練習しようとしてもうまくいかなければ、無理してでもしっかり支えようと して、感覚が下の方に集中されやすくなります。そのため声の響きも下に向いてしまうのでしょう。逆に響きをのせようと感覚を上げようと頑張りすぎると、支えも上がってしまい不安定になるのだと思います。

 支えと響きにつながりが持てるようになると、発声に少し自信が持てるようになっていきます。強く支えるよりも、このつながりをしっかり見つけていけるような練習が先決です。

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