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音取り~音程(音の記憶)

リズムと音程

楽譜で表されているものの中で最も大切なものはリズムと音程です。その他に速度の記号や強弱の記号などもありますが、とりわけリズムと音程です。ですので、音取りもリズムと音程が課題になってきます。そしてリズムは比較的簡単ですので、音取りの苦手な人はまずリズムを徹底的に勉強するのが近道になります。そしてリズムが簡単に読めるようになると楽譜はぐっと近づいてきます。リズムが分かると知らない曲でもCDをかけながら楽譜を追っていくことが出来ます。これが出来ると楽譜はとても身近なものになります。

音の高さの記憶

子供の頃音楽の授業で新しい曲を歌うとき、先生が1フレーズずつ歌ってくださるのを生徒がリピートする形が一番多かったのではないかと思います。音の記憶を利用した音取りです。この時に絶対的な音の高さを覚えられたのではなく、ほとんどの場合前の音との音程の関係からの音の記憶です。

最初の音取り

音取りはまずこの音の記憶を利用します。そして覚えやすい部分はすぐに音取りは出来て、覚えにくい部分だけが課題として残ります。このように分類することがとても大切になります。耳コピであってもピアノを弾きながらであってもすぐ覚えられた部分は音取り完了です。しかし、なかなか覚えられないところがあったり、曲によっては覚えられないところがたくさんあったりもします。このような曲は音取りの難しい曲で、とても時間がかかってしまいます。しかし、時間がかかっていては他の練習が出来ないので、なんとか短時間で出来るようになりたいものです。

その他の方法

それでもまずは何度も繰り返して覚えられるようにする練習をしていきます。覚えるトレーニングです。この時にその部分だけでもピアノで弾けると記憶しやすくなりますが、CD等でその部分を何度も聞こうとするととても難しい作業が必要になります。さらに速くて把握しづらい部分もピアノが弾ければゆっくり弾いて確認することも出来ます。

同じ音なのに記憶できない例

一番簡単なはずの同じ音の記憶が上手くいかないときの例です。前のフレーズの最後の音と次のフレーズの最初の音が全く同じ場合、音を記憶して正しく次を歌うことは簡単なはずですが、フレーズのつなぎに2~3拍の休符があり、ピアノの和音が今までと少し違ったものが入る。さらに同じ音で始まる次のフレーズの和音が前のフレーズの終わったときの和音と違う和音になっている(転調していることもある)ときなどで音取りが上手くいかないケースがあります。一番簡単なはずの同じ音の記憶が2秒くらいで崩れてしまうわけです。ここでだめだと思っても何も進まないので少し工夫することにより、音の記憶の力を強化していきます。

まずはこの2つの音が同じ音だということをはっきり認識します。これで出来るようになれば問題は解決です。

認識しても上手くいかないときは間のブレスを無しにします。前のフレーズの最後の音をそのまま伸ばして、ブレスをせずに歌ってみます。ほとんどの場合これは上手くいきます。切れ目がなくなるので、音の記憶が容易になります。

これの応用で、ブレスはするけれど休符を無しにします。これが出来たら、少しずつ休符を長くしていきます。本来の長さの休符を入れ、、さらに和音が変わるのだから音の表情も変わりますので、そのように変化させても同じ音で歌えればクリアです。

別の方法です。音程に名前を付けてみます。つまりドレミで歌ってみます。今は同じ音程の記憶の練習なので、固定ドの方が良いです。ドレミではすぐに正しい音程が歌えて、言葉になると難しくなることもよくあります。移動ドの場合はもし転調していれば同じ音なのに呼び方が変わってしまいますので、同じ高さの把握にはなりません。そして移動ドは音の高さ記憶よりも、音階の色で高さを把握する方法なので、調性が安定しない部分には不向きです。

同じ音の音取りなんて難しいと感じたことがないという人の方が多いかと思いますが、少し長く書いてみました。音の記憶はとても大切で、その基礎には同音の記憶があります。同じ音の記憶が危ういとこれから先音取りはとても難しくなりますので、トレーニングしていきましょう。

和音で考える

音の記憶を基に前の音から次の音を考えるのが一番よくおこなわれる音取りです。時間の流れと共に横に音取りをする感じですが、今の瞬間の和音から音取りを考える、縦に見る方法もあります。和音というとぐっとハードルが上がってしまいますが、ハモった感覚で音取りをするということです。長くなりましたので、これは次回の記事で書きます。