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言葉~音取り 4

声楽家にとって言葉は最大の問題の一つ

 声楽家にとって言語の問題はとても大きいのもです。歌が上手いからといって言語能力があるということではないのに、何カ国語かの歌を歌えるようでなければ仕事にはなりません。とにかく皆さん頑張っています。楽々歌っているように見える背後にも色々な努力が隠れています。

まずは発音

 言葉というと意味がまず大切に思えますが、歌う場合発音の方がより大切になります。最悪全く意味が分からなくても、発音が出来れば最後まで歌うことが出来ます。もちろん発音も良く、意味も分かっている方がベストなのですが、発音のみに集中した方が良いです。いくつかの練習を組み合わせるほど難しくなります。

歌と会話で発音が違うことがある

 新しい言語の曲を初めて歌う場合は極力習った方が良いです。さらに語学の先生よりも歌の先生の方が良いです。歌と会話では発音が違うことがあります。たとえば「R」の発音をフランス語では喉の奥でうがいするような発音をしますが、歌の場合巻き舌にします。ドイツ語でも会話ではほとんど巻き舌は使いません。

独学も不可能ではない

 独学の発音練習は難しいですが、不可能ではありません。私はフランス語の発音は独学でやりました。Dalton Boldwinのレッスンで発音に関してはvery goodといっていただきましたし、まあまあ出来ているかなと思っています。
 独学での発音練習の時にはCD付きの語学の本等も利用するのですが、カタカナで書いてある発音が実際と相当かけ離れています。それを理解した上で利用していく必要があります。
 声楽でまずイタリア語、それからドイツ語、フランス語が必要になります。英語の歌は多くはありませんが、海外での練習や打ち合わせ等で英語は必要になりますので、英語は当然使えるといった人が多いです。イタリア語、ドイツ語、フランス語とも英語に比べると発音とスペルの関係は単純ですので、まずはスペルと発音の仕組みをつかむことから始めましょう。苦手な人にとっては骨の折れる作業になるでしょうが、一度このスペルと発音の関係が理解できるとその後が楽になりますので、新しい言語の曲を4~5曲歌っていくうちにほぼ完成させられればというところです。
 私は海外旅行に行くときに可能な限り、その国の言語の勉強をしていきます。複雑な会話が出来るまではいきませんが、スペルと発音が一致しているだけで、看板が読めるし、地名も覚えやすいし便利です。

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