声帯、また声帯の周辺の筋肉は非常に複雑で、詳しい説明は省略させて頂きますが、大ざっぱにいうと、声帯を引き伸ばす筋肉と、声帯を閉鎖させる筋肉、声帯を厚く触れ合わせる筋肉から出来ています。(詳しい声帯付近の骨や筋肉は発声のしくみの記事からどうぞ。)
主に引き伸ばす筋肉が働くとファルセットのような声になり、逆に厚くする筋肉が強く働くと地声といわれているような声になります。また、閉鎖が正しく行 われないと、息漏れするし、またこれらの筋肉が正しく動かないと音程や強弱の変化が困難になります。
音の高さ、強さ、音質などすべての要素はこの2つの働きのバランスで作られます。発声はこの2つを自在に使えるようにする作業です。
また、引き伸ばす筋肉が働くおかげで、高い声を出すことが出来、そのために広い音域で歌を歌うことが出来るようになります。(しゃべり声に対して歌の声の音域は高い方に広がっているのはこの引き延ばしの筋肉によるものです)そして、厚くする筋肉が働くことによって、音量を増やすことが出来るし、言葉が明瞭に聞こえてきます。
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