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まずは高い音を攻略~発声の目標2

発声の初期の練習は高い音

 発声の練習の初期には、その人の持っている音域を、高い音の方に向かって広げることが効果的です。もちろん個人差がありますので、すべての人に有効だということではありませんが、どの練習を先にした方が良いか迷ったら、まずは高い方に向かって音域を広げることから始めてください。

色々な課題の中で音域を高い方に広げることを優先

 発声の課題は色々あります。音質は一番気になるところでしょうし、音量も気になるかもしれない、安定感を増すようになどもありますね。絶対というわけではありませんが、その中でも音域を上に広げることを先に練習することをおすすめします。

普段の生活で胸声域は良く使われますが、頭声域はめったに使われません。つまり出し慣れていないことが多いですので、この音域を使うことにより、声の可能性がぐっと広がります。初心者だと初日のレッスンで頭声を使うことにより、1オクターブ以上音域が広がることもあり、驚かれることも多々あります。

伸展筋のコントロールが出来るメリット

 良い喉の状態として大切な一つに、声帯がある程度伸展させられている事があげられます。これにより声帯の振動がきれいになり、多少声帯に負荷をかける練習をしても耐えられるようになります。どんなに良い発声をしても喉は疲労します。しかし、この声帯の準備が出来ると、それが軽減されるようになっていきます。

 この声帯を作るのに、高い音に向かって練習を始めるというのが好都合です。高音といっても高い声の人で五線の上のG(ソ)くらい、大変な人はE(ミ)くらいが目安です。高い音に向かって練習していくと声帯は薄く引き延ばされやすくなりますので、最初に作っていきたい声帯の状態に近づくことが可能です。

 発声の目標は色々ありますが、何が正しいかということだけではなく、どのような順番で練習していくかも大事なことです。

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