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移動ドのすすめと読み方の例~時々威力を発揮する移動ド

固定ドと移動ド

固定ドは通常の音の読み方で、

移動ドは調によって読み替えをする読み方です。

ト長調は固定ドのソの位置を移動ドではドに読み替えますので、

移動ドで楽譜を読むのはとてもテクニカルです。

まずは固定ドでリズムと音程を素早く読む練習をした方が良いです。

大変ではありますが、その後移動ドに挑戦しても良いかもしれません。

どうしても出来なくてはならないというわけではありませんが、

移動ドで読めると良いこともあります。

少し書き出してみます。

音階について~記事のまとめ

移動ドの長所

  • 楽器のないところで音取りをしなければならない時に、
    転調がほぼ無く、
    借用和音もあまり使われていない場合には便利
  • 特にアクセントの拍にドミソの音が多かったら主和音、
    ソシレの音が多かったら5度の和音といった具合に、
    和音の予想が出来る。
  • 純正律の音程感がつきやすい。
  • 主音の安定感、導音の緊張感、
    第3音の色合いなど、
    音階の持つ音の性質が分かりやすい。

他にも色々あるかもしれませんが、

とりわけ4番目の音階が持つ音の性質が分かりやすいのは便利です。

1番の音取りは簡単な曲に関しては便利ですが、

調性が不安定な部分は逆に難しく

どんどん転調されてしまうと読み替えが超絶技巧になってしまいます。

さらにピアノ等楽器のある時の音取りは移動ドで読んでいると

楽器の演奏が難しくなりますので、

結果的に特別な状況以外では固定ドが便利です。

調性には性格がある?~絶対的な音の高さから来る性格ではなく、相対的なもの

音の高さの名前~ドレミ以外の音程を表す言葉

移動ドの読み方

しかし移動ドは読むのがとても大変です。

まずは固定ドを確実に早く読む練習が先です。

ト音譜表だけではなくへ音譜表も読めるようにします。

へ音譜表が読めると、

ト音譜表でイ長調や変イ長調 また同じ調号の短調(嬰ヘ短調、ヘ短調)が読めるようになります。

すべての音符はその調で移動ド読みしてドになる音です。

へ音譜表と同じように読むとイ長調、嬰ヘ短調の移動ド読みが出来ます。

同じように変イ長調、ヘ短調が読めます。

 ト音記号の2度上の音を見ながら読んでいくと、

2度高い調の移動読みが出来ます。

レの音をドと読み替えますので、しっかりと2度上の音を読んでいきます。

ニ長調とロ短調です。

同じように変ニ長調と変ロ短調

 2度下も同じように読んでいきます。

シをドに読み替えます。

変ロ長調とト短調です。

ロ長調と嬰ト短調です。

 へ音譜表読みの2度下も同じように読んでいきます。

2度上はト音譜表2度下を読むのと同じです。

ト長調とホ短調です。

変ト長調と変ホ短調です。

これでト音譜表読みのドレソラシ

さらに♯♭がついた調をドに読み替えることが出来ます。

あとはミとファをドに読み替える方法です。

ファから始まるヘ長調はとてもよく使われる調ですので、

ト音譜表の読みとへ音譜表の読みに加えてもう一つファの音をドに読み替える読みを覚えるか、

へ音譜表を読む時の3度下を読むと良く、

ミから始まる調はヘ長調の2度下、またはト音譜表の3度上を読むようにすると出来ます。

ヘ長調とニ短調です。

嬰へ長調と嬰ニ短調

ホ長調と嬰ハ短調

変ホ長調とハ短調

これらの読み替えを転調の度に繰り返しますので、

本当はとても難しいテクニックになります。

転調のときに調号は変わらないことも多いですので、

何調に転調しているのか分からなければ、

どう読み替えたら良いのかも分かりません。

転調がはっきり分からないと移動読みは出来ませんので、

ごくシンプルな曲以外は音取りには向きません

しかし、音階の性質や和声感覚を身につけるにはとても便利なものです。

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