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呼吸4(横隔膜の間違った使われ方)~呼吸法 6

横隔膜の間違った使われ方

 またまた横隔膜の話です。前回までも横隔膜の運動を、腹式呼吸とか、支えとか、お腹で歌うとか、色々な言葉で表現されていますが、呼吸法3で書いたような 喉との結びつきがなければ、どんなにお腹に力を入れても意味のないことになります。今回は横隔膜の間違った考え方や使い方の例をいくつか挙げてみます。

場所が違う

例1
 普通お腹に手を置こうとするとおそらく大多数の人が、へその上に手を乗せると思います。支えようとした時にへそのあたりを前に突き出してしまうことがありますが、横隔膜はもっと上に感じられます。肋骨の下部が広がると感じる時の方が正しく運動しています。

無理矢理広げる

例2
 横隔膜を広げようとして、不自然に力を入れてしまうことがあります。この場合喉は硬くなって、前述の声帯の引き伸ばされる感覚がなくなります。支えようとしたら、堅い不自由な音になったり、音程が下がってしまう時は、このことを疑ってみると良いでしょう。
 またドイツ発声はお腹に力を入れて広げたまま堅くして歌われていると書かれているものを時々見かけますが、何十年も昔は あったかもしれませんが、今そのように歌っている歌手は見たことがありません。どのような作品を歌う場合も、お腹を硬くする発声は正しくありません。広がった横隔膜は広がった喉に繋がってり、常に柔らかさを持っています。

お腹を引っ込めながら息を吐く

例3
 お腹を引っ込ませながら息を送ろうとする発声も時々見かけます。しかし横隔膜は息を送るようには出来ていませ ん。逆に流れようとする息にブレーキをかけるような働きをします。お腹を引っ込ませようとすると、喉の前の部分(鎖骨の間)が急に不安定になるのを感じら れると思います。

 もちろん音楽の中には溜め息のような音が必要な場合もあります。その場合、例3のような音も使うことがあります。音楽の中ではあらゆる表現は自由です。その表現が作品にふさわしいかどうかが優先されるべきです。

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