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音程感覚の癖を知る~レッスンで 30

音程の癖

 音程の癖のようなものがたまにあります。いくつかパターンがありますので挙げてみます。
1,上行する時に上がりきれないケース。これはまだ発声が上手くいかない時、声が少し重たくなってきた時、限界に近い最高音に向かう時などに起こります。
2,上行する時に上がりすぎるケース。逆に発声が進歩してきた時に、いつもと同じように声を出していくと少し上ずってしまうことがあります。特にチェンジ付近の音程で起こります。
3,下降する時に下がりすぎるケース。音程が下がる時に早くに力を抜きすぎて低くなりすぎてしまいます。順次進行でも起こりますが、跳躍進行の時がより顕著です。なぜか高くなることは少なく、たいてい下がります。

癖を知ること

 これらは癖になることが多く、同じ事が頻繁に起こりますので、自分にこれらの癖がないか確認できると、修正がしやすくなっていきます。これらの癖のある人は結構多いので、レッスンでは丹念に修正していきます。以外に自分では気付きにくいようです。

解決方法

 1のケースは注意するよりも発声練習に時間をかけた方が良いです。発声が進んでくると改善されることが多いです。2,3のケースは自分で気付かないことが多いですが、丹念に修正していくと改善されていきます。時間がかかることもありますが、丁寧にやっていきましょう。
 チェンジの付近で上ずってしまうのは発声的には良い傾向ですので、音程だけ良く聞きながら合わせていきます。上ずっていくきっかけの音が見つかると思います。

 3のケースはとても多いです。楽に出せる音なので気を抜いてしまったり、良く聞かなかったりするようです。
 癖を修正するのはとても大変ですが、クリアできると世界が変わってきます。

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