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高い音に向かってクレッシェンド~レッスンで 28

基本的に上行音型はクレッシェンド

 基本的な発声のレッスンです。高い音に向かってクレッシェンド、逆に低い音に向かってデクレッシェンドするのは音楽的にも発声的にも自然なことです。通常は意識することなくできるもので、これから発声の練習を進めていくためにも、また感動的な演奏に近づけていくためにも大切なことです。

無意識に出来ない時は工夫が必要

 このことは意識的に変えない限り自然にできますので、考える必要はありませんが、様々な理由でこれが崩れていることがあります。発声練習の中で必要なことはたくさんありますが、これが自然でない時には、割合早くに取りかかるべき課題となります。特別なトレーニングをしなくても歌い続けていくとたいてい少しずつでも成長していくものなのですが、ここが崩れていると、自然な成長が阻害されてしまいます。

発声練習は筋トレ

 発声練習は筋トレのような部分も必要です。必要な筋肉が充分に育っていれば、どんどんと良い声になり、どんな曲でも歌えるようになっていくのですが、筋力不足から、他の筋肉が必要な筋肉の動きを助けなければいけなくなり、結果、不自然な発声になってしまいます。必要な筋肉がしっかり育てば、それ以外の筋肉の協力が必要なくなり、不自然さはなくなっていくのです。力を入れなければならないのですが、むやみに力を入れると、本来必要ではない筋肉が強化され、必要な筋肉は強くなっていかなくなってしまうこともありますが、単純に高い音を強く、低くなると弱くが自然にできるだけで、必要な筋肉の強化につながっていきます。
 音楽的にも高い音に重要な音がきますので、例外はありますが、たいてい高い方を強く、低い方を弱くした方が音楽的になります。自然に表情のある音楽になります。

力を入れることをためらわない

 この練習が必要な生徒さんには、力が入ることを良くないと思いすぎて、本来力が必要な高い音を、抜いて発声しようとする場合と、古くからの日本の音楽に低い音を強く高い音を抜く音楽がありますので、それが染みついていて逆転しているケースがほとんどです。割と早く修正できるものですが、とても大切です。

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