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コロナの影響で練習できない方へ3~レッスンで41

初心者向けの発声練習

 今回は自分でやる発声練習について少し書いていきます。慣れていらっしゃる方はどうぞ自分のやり方で進めていってください。初心者向けに、長くレッスンにも通えず、やり方もよくわからない方に、簡単な発声練習の仕方を書いてみます。

最初の音

 まず最初は一番出しやすい音から始めていきます。急に高い音や低い音、大きな音、逆に小さな音からではなく、出しやすい音から始めていきます。どの高さから始めるかがなかなか難しいのですが、ソプラノやテノールは真ん中のラかシ♭あたり、メゾソプラノやバリトンはソあたり、アルトやバスはファあたりが目安になります。個人差や体調なども関係しますので、テノールであっても少し声の出しづらい日はラ♭あたりからという風に変えていくと良いです。最初の音は結構重要ですので、これから練習するときには少し気にしてみてください。

高さを把握しながらの発声練習

 ここから少し難しいですが、半音ずつ高い調に変えていきながら発声をしていきます。すべての調(長調のみ)を半音ずつ上げながら、また下げながら弾いていくことになります。発声で使われる音型に楽譜を載せていますので、参考にしてください。例えばソから始めるとすると、ト長調、変イ長調、イ長調、変ロ長調とスライドさせながら弾いていきます。最初の音だけソ、ソ♯、ラ、シ♭と弾いていってもいいのですが、是非この機会に練習してみてください。また、音を出さずになんとなく練習するのはおすすめしません。どの高さを歌っているか把握しながら歌う必要がありますので。

母音は何を使うか

 母音を何にするか選ばなければならないのですが、一番よく使われるのはアです。ほかの母音に変えたときに一番違和感の無い母音です。そのほかではやや息っぽい音になってしまいますが、喉が空きにくい人はウの母音、声帯の閉鎖が弱い人はアの母音、アの母音では喉が空きにくければオの母音等、現状に合わせて選んでみてください。さらに、最初に子音をつけた方がやりやすいですので、Naとか、Maのようにしても良いと思います。ただし、Na————のように、最初だけ子音をつけて、NaNaNaNaNaのようにしない方が良いです。あくまでも発声練習は母音を中心に声を出した方が良いです。

きびしい中でも発見できることもある

 一生懸命歌の練習をしていたのに、なかなか思うように練習できず、残念に感じていらっしゃることだと思います。現状でできることを少しずつ進めてみることで、かえって新しい発見ができるチャンスになるかもしれません。私事ですが、横隔膜の使いたが始めてはっきりわかったのは、風邪を引いたときでした。

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