声が全く出ないか、かすれてほんの少ししか出せないことがあります。
これは声帯が腫れていることが多いです。
声帯が腫れてしまうと息が声帯の間を通っても声帯が振動せず、
声が出ないことになります。
声帯が腫れてしまう原因は主に2つあり、
大声を出しすぎて強い振動で声帯が激しくぶつかったり、
息をたくさん使いすぎて声帯が乾燥したりで声帯が傷ついてしまい、
腫れてしまうのが1つ、風邪等でウイルスや細菌のせいで声帯に炎症が起こり腫れてしまうのがもう一つです。
どちらも同じような腫れですので、
原因は違いますが、同じような声になります。
頑張って練習したときにも声帯が腫れて一時的に声が出なくなることがありますが、
同じ状態です。声が出なくなるとびっくりしてしまいますが、
これらは一時的なものです。
時間がたてば腫れは治まっていきますので、
また以前のように問題なく歌えるようになります。
声帯が腫れていても強く閉鎖させると声は出ることもあります。
場合によってはいつもよりも腫れている分強く閉鎖されて、
大きな声になることもあります。
ただ、腫れて弱っている声帯をいつも以上に強く振動させてしまうので、
ダメージは大きくなります。これが繰り返されると、
声帯にペンだこみたいな突起物が出来ることがあります。
結節とかポリープと言われるものです。
声帯の間に突起物が挟まった状態になりますので、
声帯は完全には閉鎖できなくなります。
この突起物が小さければある程度歌うことも出来ますし、
大きくなるとほとんど声になりません。
また小さくて多少歌えるときにも、繊細な表現は出来なくなり、疲れやすくなります。
さらに無段階に低い音から高い音、
または逆に高い音から低い音に変化させるときに途中の音がなくなってスムーズな変化が出来ないこともあります。
これは先ほどの例よりも深刻で完全に治るのには結構な時間がかかります。
最初の声帯の腫れは特別な治療はいりません。
少し休めて、腫れが引いてからまた練習に入れば十分だし、1~2日くらいで大抵は解消します。
風邪が長引いてしまうともっとかかりますが、通常の風邪の治療で十分です。
結節やポリープの治療は全く違う2つのことが言われます。抗生剤等の薬が出ることは共通ですが、
ある病院では安静にして声を出さないようにと言われ、
別の病院ではしっかり声帯を閉じで声を出すように言われます。
またどのように声を出したら良いかの指導もされます。
正反対で興味深いところです。
教科書的には安静にする方が良いし、
別に生活に困ることなど無ければあまりしゃべらず過ごすのもアリです。
ただ声楽家や役者、
アナウンサーなど声を使わないと仕事にならない人にとっては
長々と声を使えないというのはそれだけでリスクがあります。
そして声を使う仕事をする人がよく行く耳鼻科では声を出しながらの治療が多いようです。
声を使わない治療の場合突起物がなくなるのを待ち、
その間ほとんど声を使っていないので、その後リハビリに入らなくてはなりません。
結構な時間が必要になります。
程度にもよりますが、声を使いながら治療が出来れば、
仕事を休まずに済むかもしれないし、その後のリハビリも必要なくなります。
ただし手術の話が出てきたら、
ぜひ別の病院でセカンドオピニオンを聞きに行くことをおすすめします。
声帯はとてもデリケートな器官ですのでメスを入れてしまうと絶対に元には戻りません。
取り除かないと命に関わるようなものでない限りメスを入れるべきではありません。
また何度も結節を繰り返すときに、取ってしまった方が早いと言われることもあるようですが、
これは発声に問題があるので、信頼の置けるヴォイストレーナーに相談してください。
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