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発声における息と音の関係

【まとめ】発声のための呼吸法
呼吸法に関するまとめ記事を作ってみました。
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肺から出てきた息そのものが声帯を通ることにより音になり、

声が作られるように思えそうですが、そうではありません。

しかし、この勘違いは結構多いように思えます。その結果、

1,力のこもった声を作るために息に圧力をかけなければならないと考えたり、

2,遠くに音を飛ばすために息にスピードが必要だと思ったりしがちになります。

ただこの二つは同時に満たすことは出来ません

息に圧力をかけるためにはスピードは遅くなりますし、

息のスピードをアップすると、息にかかる圧力は小さくなります。

つまり、力強くさらに遠くに飛ぶ声は不可能だということになります。

さてでは声は実際どのように作られるのかというと、

まずは閉じた声帯をこじ開けるように息が出るところから始まります。

その瞬間声帯は少し開きます。

その後すぐ声帯は閉じられますが、また次の息にこじ開けられ開き、直後に閉じます。

この声帯のぶつかるときに生まれる音が声なのです。

このぶつかる音が声帯付近の空気を振動させ、その振動が波として伝わり、

遠くに声が届いていきます。

振動を伝えていく空気は肺から出てきた息である必要はなく、

声帯近くの空気が最初の声を伝える媒体になります。

結局肺からの息に圧力が加わろうが、スピードがあろうが関係ないということです。

ただ実際には声に少し影響を与えます。

息に圧力を加えるためには閉じた空間が必要になります。

袋に空気を入れただけでは圧力を加えることは出来ませんが、

口を閉じて体積を小さくするように押すと中の空気には圧力が加わります。

肺の中でこのように閉じた空間を作ることは難しいので、

唯一の方法としては声帯を強く閉じるということになります。

そうすると、声帯をこじ開けるのも力が必要になりますが、

その後声帯が閉じるときも力強く閉じられます。

その結果大きな声が出来ます。

ただこれは息に圧力を加えたから大きな声になるのではなく、声帯を強く閉じたからです。

息の圧力など考えずに、声帯をしっかり閉じられれば良いということになります。

次の息のスピードを速くした場合は声帯を息がこじ開けた後息が流れ続けようとしますので、次の閉鎖が遅くなります。

つまり声帯の振動としてはとても効率が悪くなってしまいます。

音は息っぽいざらついた声になります。

吠えたような声です。

では発声において、息はどうでも良いかというとそうではありません。

声帯の開閉は息でなければなりません。

結局、ほんの少しの息が一定にゆっくり長く出て行くことが必要になります。

さらに横隔膜は声帯の閉鎖にも声帯の伸展にも関与しますので、

呼吸はどうでも良いということでもありません。

しかし、息の流出に関して横隔膜が積極的に仕事をしないですむ方がこの安定した息を作りやすくなります。

横隔膜に向かって息を吸ったり、横隔膜で息を押し出すということは必要ないということです。

呼吸において横隔膜はとても大切な役割を果たしています。

息を吸うと横隔膜は深いドーム状(釣り鐘状)になりながら下がっていきます。

(この形になるのは胃や肝臓など内臓があるため)

また息を吐くときにはやや平坦になりながら上がっていきます。

ですので、息の流出においても横隔膜は動いています。

しかしこの上下運動は横隔膜を意識して積極的に使うことなく、自然に動くものです。

発声ではこの上下運動は行われている中で、

声帯を引き延ばせるように横隔膜の縁は外に開こうとするし、

横隔膜の中央は声帯の閉鎖を強くするために収縮していきます。

この二つの運動を自由に行わせるためにも、

呼気は腹斜筋や臀筋の収縮にまかせて横隔膜は音程の変化や強弱の変化に繊細に反応出来るようにしなくてはなりません。

例えば横隔膜から積極的に息を送ることは可能です。

お腹をへこませるようします。

しかしこれでは横隔膜の縁は開くことが出来なくなり、

喉を開ける仕事を声帯近くの筋肉だけでまかなわなければならなくなります。

しかし、これが出来ないように横隔膜を開いたままにしていてもちゃんと声を出すことは出来ます

横隔膜から意識的に息を吐かなければ声は出せないということはないと言うことの証明になります。

息の流出とは関係ありませんが、横隔膜を開いたまま頑張ろうとすることも奨励できません。

横隔膜は常に音程や強弱に合わせて変化すべきなのに、開いて固定させてしまうと、

それ以上に開くことが出来なくなります。

音が跳躍して上昇するときには素早く縁が広がらなければならないし、

急に強いアクセントが必要なときには横隔膜の中央が強く収縮しなければなりません。

横隔膜はやや開いた状態で準備される必要はありますが、

ギリギリまで開いてキープさせてはいけないということです。

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