前回録音を少し聴いて音楽の雰囲気が分かったら、できるだけ早く楽譜を見ながら練習をすることを書きました。音の上下、長い音と短い音の違いを見ることで、楽譜を見る癖が付けばと思います。音取りが苦手でもそのくらいは分かるという人も多いと思います。今回はその先を考えます。
もう一度録音を聴きながら、曲のテンポを手でたたいてみます。テンポの変化の激しいものは難しいので、同じテンポがある程度続くものが良いです。オペラのレチタティーヴォは把握しづらいですので後回しにします。歌を聴きながら手拍子を入れるのと同じ作業ですので、なんとかなるのではないかと思います。
ここからが重要です。楽譜に戻って、さっき叩いたテンポが何音符かを把握します。一番多いのは4分音符ですが、遅い曲だと8分音符、速い曲だと2分音符と言うこともありますし、6/8拍子の曲だと付点4分音符ということもあります。とても重要な作業ですので、丁寧に把握していって下さい。
これが楽に出来るようになれば、常に音楽に接する時にテンポがどのくらいかが分かるし、それは何音符で考えているのかが分かります。楽譜を見る癖を付けたら、漠然と音の上下と長いか短いかを把握しましたが、ここで初めて正確なテンポの把握をしたことになります。段々細かいことに触れていきます。
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