レッスンの詳細はこちらからどうぞ

イタリア歌曲集 1

イタリア歌曲集

 声楽の勉強の最初には全音楽譜出版社のイタリア歌曲集を使う事が一番多いと思います。私もレッスンでは最初にこの楽譜を使うことが圧倒的に多いです。それもよっぽど高い声の人でない限り、中声用から入ります。中声用といっても初めての人にとっては結構高い音が多く使われています。この楽譜では高すぎる場合は低声用を使います。残念ながら全音からは低声用が出版されていないので、教育芸術社の楽譜が良いかと思います。

編曲されている

 この楽譜は1500年代から1800年代の最初までの古い曲ではありますが、幅広い作品が取り上げられています。一番古い作品は、現代のようにまだ楽譜にすべての音を書き込まなかったときの作品で、当時は即興で伴奏をつけたり、歌のパートも装飾音を加えたりして演奏していたのですが、そのままの楽譜ではどう演奏したら良いのかがよく分からないので、演奏の一例ですが、すべてを音符にして、そのままでも演奏できるような楽譜になっています。
 さらにこの編曲がもっと後の時代の作曲家の編曲であるため、古い作品のようにも演奏できるし、やや新しい作品のようにも演奏可能で、この中途半端な感じが様々な目標の練習に対応できるため、使いやすい楽譜になっており、最初の練習に一番よく使われているのかもしれません。

 声楽の勉強を始めて間もない方のために、もしくはこれから始めようと思っている方のために、演奏や解釈のヒントになるようなことを書いていきたいと思っています。楽譜は全音の中声用第1巻を想定して書いていきます。そのため音の高さ等を書くときも中声用で書きますので、ご了承ください。
 また、この楽譜は便利なことに訳詞以外に逐語訳(単語ごとの訳)まで楽譜の最後にまとめてありますので、言葉の訳等も省略して書いていきます。楽譜を見ながら読んでいただければと思います。

お問い合わせはこちら