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レッスンでのトラブル(生徒目線で)~レッスンで36

 音楽教室でも個人レッスンでも、先生と生徒の間のトラブルはいろいろとあるようです。私のところにも、先生との関係がうまくいかずに駆け込んでくる方が時々いらっしゃいます。

 先生との関係で苦しんでいる方の一番の理由はパワハラ、もしくはそれに近いものです。ここからは生徒さんの意見だけしか聞いていませんので、先生の言い分はあると思いますが、少し例を挙げてみます。

 レッスン中に大声で怒鳴られたり、罵倒されたり、場合によってはあなたの性格が悪いから上達しないと言われたりで、とても疲弊してしまっている生徒さんもたまにいらっしゃいます。どの生徒にも厳しくする先生や、特定の生徒だけ嫌がらせのようにする先生、今は無理しても頑張らなければならない時期だと思い特別に無理をさせているなどいろいろと考えられるので、簡単に善し悪しを言えるものではないのですが、良かれと思って厳しくしていても、参ってしまっている生徒には全く効果がありません。効果が無ければエスカレートしてしまうという悪循環が起こってきます。これは両者にとって残念なことです。

 もう一つは先生と生徒の関係では少なからず上下関係が出来てしまいます。音楽においては先生の方が能力が高くなくてはなりませんが、それがそのまま人間的に偉いわけではありません。レッスン以外まで先生の都合に合わせて奉仕する必要は無いのですが、それを強要されたり、もしくはそうしなければならないような雰囲気にされてしまっているのも変なことです。

 他にもいろいろあるかもしれませんが、このようなことで苦しんでいる方は是非他の先生を探して下さい。良い先生はたくさんいます。大学の先生であれば、学年が変わる時で無いと難しいかもしれませんが、先生を変えてもらうことは出来ます。先生と生徒の関係は、双方からあなたの声や音楽を成長させるために知恵を出し合い、努力する関係であるべきで、それ以上に気を遣ったり、苦しんだりする必要は全くありません。

 上記の例とは別に、先生のレッスンの進め方に疑問がある場合には一度考える必要があるかもしれません。例えば高い声を出せるようになりたいと思っているのに、中間域のレッスンばかりだとします。それは生徒の高い声を出せるようになりたいという欲求を理解した上で、今は声の基礎を作らなければならないとか、今の状態で無理して高音の練習をすることが喉を壊す可能性があるという判断かもしれません。高音の練習を先に教えてくれる先生を見つけたとして、しばらくは思った通りのレッスンを受けられたとしても、声が不安定になったり、音程が定まらなくなったり等の問題が起き、その修正に何倍もの時間がかかることもあり得ます。

 私自身もレッスンで先生と意見が違うことは何度もありました。そのときはとりあえず先生の意見に乗っかってしまいます。そうすることで、先生の真意が分かってきます。レッスンではそれこそが大切で、その後実際の演奏では先生の意見も自分の意見もすべてを混ぜて、一番良いと思う判断をしたもので歌います。もちろん先生の意見100%で歌うわけではありませんが、今まで習った信頼できる先生は、例外なくその結果が良い演奏になれば、必ず認めて下さいました。

 良い先生と出会えることは大きな財産になります。容易ではないかもしれませんが、肩書き等ではなく、自分でしっかり見極めることが一番だと思います。