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音取りの苦手な方へ2~音取り9

 前回の続きで、音取りを順序立てて考えていきますが、今回は導入です。音取りが苦手だとか音痴だとかというと、音程を正しく取ることが上手くいかないと考えられるかもしれませんが、音程のことは後回しにしてリズムを考えます。音程は楽器に任せてもなんとかなりますが、リズムはそうはいきません。楽譜が読めるかどうかの鍵はリズムにあります。

 楽譜を読むというと、楽譜から音を読み取る作業が思いつきますが、音を聴きながら楽譜を追っていくことも大切です。特に楽譜を読むことに難しさを感じている方は、音を聴きながら楽譜を追っていく練習をしてみて下さい。おそらくびっくりするぐらい楽譜が読めるようになっていきます。例を挙げますので、是非やってみて下さい。私も音楽を聴く時には結構な割合で、楽譜を見ながら聴きます。器楽曲も含めてメジャーな曲はほとんど楽譜を持っていますので、CDをかけながら、楽譜をよく見ます。音だけ聴くよりもずっと面白いですよ。

 声楽曲の場合は音符よりも歌詞をたどることも多いので、器楽曲の方が良いです。慣れていない方はピアノ曲が良いと思います。オーケストラだと声部が多くて見づらいし、ページを頻繁にめくらないといけないので、一旦見失うと、もう一度、今演奏されている部分を見つけるのがとても難しくなります。おすすめはベートーヴェンかモーツアルトのピアノソナタです。楽譜も音源も容易に手に入れられます。楽譜は全集が何巻かに分けられて売られていますので、どれでも良いので1巻買ってみますCDでもYou Tubeでも良いので、音を鳴らしながら、楽譜を追っていきます。難しい曲もありますので、簡単そうなものからはじめて、最後まで見失うことなく楽譜をたどっていけるように練習していきます。多少複雑な曲も音を聴きながら楽譜を追っていけるようだと、相当読譜力が付いたという事だと思います。

 楽譜を読むことが大変でも待っている人はとても多いように思います。歌が好きで歌っていきたいのに、いつも譜読みに関してプレッシャーを感じていたり、それが劣等感につながり、気持ちよく歌えなかったりする方はとても多いように思います。才能がないわけではなく、たまたま子供の頃に読譜の練習が出来ないまま今になってしまっただけですので、一度楽譜が近く感じられると、一気にプレッシャーはなくなっていきます。絶対に効果がありますので、音楽を聴きながら楽譜を追っていくことをやってみて下さい。一度も落ちることなく最後まで追っていけることが目標です。慣れてきたら、バッハやショパンのピアノ曲、弦楽4重奏、交響曲など色々なものに挑戦していって下さい。楽譜が読めるようになるだけでなく、色々な曲を知るようになるし、音楽的な表現に関しても力が付いてきます。演奏能力を付けていくためには、音をしっかり聴くこともとても有効です。とても有効な勉強法なのですが、レッスンや大学での講義も含めて、この重要性はあまり強調されていないようです。しかし練習時間を多少増やすよりももっと確実に大きな効果をもたらしてくれるように思います。

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