日本人の場合女性はソプラノが圧倒的に多く、
それ以外はほとんどメゾソプラノです。
アルトやコントラアルトに相当する声の方はなかなかいません。

声区と呼ばれる考え方があります。
一人一人の出せる音域の中で、低い声は胸声区または低声区、
高い声は頭声区または高声区、声帯の使われ方で考えると主にこの2つですが、
その間の声区を中声区として分類することもあります。
声帯の動きには大きく2つの方向があって、1つは前後から声帯をひっぱり張力を変化させる動き、
もう一つは厚さを変化させる動き、
前者が多く働いた声が頭声で、後者が多く働くと胸声となります。
ソプラノは頭声をより多く使い、メゾその他の声は胸声も積極的に使っていきます。
そこで特にメゾの方はこの胸声の練習が不可欠になります。
(ソプラノの方も練習する必要はあります) 今日はメゾの胸声のレッスンです。

胸声を出せる方なのですが、
どうも胸声を使ってはいけないと思っていたようで、使い慣れていないようです。
胸声を使い慣れていない人が急に長時間胸声を出すのは喉に良くありませんので、
様子を見ながら進めていきます。
まずは頭声区から発声を始めます。
AsかG位の音から徐々に音域を上に広げていきます。
この時に喉の健康状態も見ていきます。
少し腫れているなどのトラブルがあるようでしたら、今日のレッスンは別のメニューに方向転換です。
問題なくいつもの声が出ましてので、胸声の練習です。

五線の下のAやGの音になると胸声をしっかり使わないと出ませんので、
まずは低い音をアの母音で出してもらいます。
でるのですが、非常にか弱い息混じりの声です。
もっと声帯の厚みをつけるために、やや低めの音からずり上げるように出してもらいます。
(特にバスの人が少し低い音から入ることがありますが、この練習と同じ効果が出ます。
胸声の多い堂々とした厚みのある声になります。)
練習では音程のはっきりしない唸るような音から、
少しずつ声帯をのばしながら、目的の音程に達するように歌っていきます。
最初は難しそうでしたが、徐々に慣れてきて、前よりもしっかりとした、
息っぽくない声が出てきました。

次は胸声の範囲で音程を動かしていきます。
厚ぼったい声帯のまま、声帯を伸ばしたり緩めたりの運動をします。
胸声にやや頭声の要素が混じった感じです。
使い慣れていない声なので、なかなか自由に変化させられないようです。
しかし、今日の胸声のレッスンはこれでおしまい。
いつもの頭声の練習に移ります。
やり過ぎは喉に良くないので、少しずつ練習を続けていき、
頭声を出すときと同じくらい楽に胸声が使えるまで繰り返していきます。

この練習は最初はか弱い音、徐々に堅い響きの少ない音、
その後豊に響く心地良い音に変化することが多いので、
堅い響きになったときに良くないと思って練習をやめてしまうと永久に曲に使える胸声は獲得できなくなります。
地道な練習が必要です。
メゾ・ソプラノの特徴の一つは音域の広さです。
胸声、中声、頭声をまんべんなく使いますので、
音域が広くなりますし、その結果とても表現力のある声になります。
胸声は、単に低い声を強く出せばよいというものではありません。
レッスンでは実際の声の状態を確認しながら、無理に作った声ではなく、
自然な胸声を目指します。
胸声が弱い、低音が出しにくい、胸声が汚くなるなどでお悩みの方は、ぜひご相談ください。
- 胸声がよく分かりません。
- 基本的には低い方も高い方もレミファあたりでチェンジがありそれを境に下から
胸声、中声、頭声と変化すると言われますが、
例えば軽い声の人が中声から胸声に変化させた音は、
重い声の人の頭声から中声への変化に似ていたりまします。
まずは厳密に音色などで胸声が決まるのではなく、
いつもよりも重めに取った声が胸声的であると考えた方が良いかと思います。
そう考えると、細かいチェンジを繰り返していければ、
大きなチェンジをほぼ感じずにすむということになります。
ご質問の答えです。
下のドよりも低い声は現時点での胸声だと考えてください。
- 胸声はどのように練習していけば良いでしょうか?
- 簡単に言うと、まずは出すこと、次に良い声にしていくことです。
より胸声的な音にしたければ、声帯をより厚くして声を出せば良いので、
出したい音よりも少し低い音程で音をつかんでから上げていってください。
より重い声になります。
この声に伸展筋を加えて、キレイに出せるようになれば完成です。
久米音楽工房では、
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