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集中力は一番大切~音楽について 26

集中力

 音楽家にとって大切な力は色々ありますが、その中で最も大切なものの一つに集中力が挙げられます。演奏をする上での集中力とは何でしょうか?集中して勉強している時、人が近づいてきたことに気づかなかったという事を考えてみます。集中したせいで普通だと人が近づいてきたことを、様々な気配から感じられるところを、それらの感覚が働かずに分からなかったともいえます。集中するという事は逆から考えると、集中しない部分に対しては鈍くなる事とも言えます。

一つに集中する?

 音楽家にとって大切な集中力は、一つに集中することとは少し違うように思います。声楽の演奏で集中すべき部分はたくさんあります。音程やリズムはもちろん、歌詞、声の音色、体の動き、伴奏の動き、ハーモニーなどなど、一度に聴いたり感じたりすべきことがたくさんあります。
 表現をしようとした場合、歌は他の楽器に比べて歌詞があるために、具体的な表現ができます。そして歌詞の内容のみに集中しすぎるとどうなるでしょうか?最初に書いたように他の要素が無視されていきます。音程やリズムが崩れたり、伴奏と合わなくなったり、音質が良くなかったりということが起こります。頑張って演奏したのに良い評価をもらえないことはよくありますが、これも一例です。

たくさんのことに集中する

 結局たくさんのことに同時に集中することが必要になります。これが難しいのです。ではどうすれば集中できるかという事になりますが、声が自由でなければどうしても声に集中してしまいます。声のことを無視できるくらい声が自由に出せることが必要になります。歌詞になれていなければ発音することも内容を感じることもそれに集中しなくてはならなくなります。意味と発音が同時に感じられるように詩に慣れる必要があります。
 つまり集中しなければできない部分を集中しなくてもできるようにすることによって、他のことも同時に集中することができるようになります。集中は精神論でなんとかなるものでは無く、練習を進めていくことにより獲得できるものです。

 集中は大切だとよくいわれますが、集中できるという事は発声的にも音楽的にもその他のことについても力が付いてきたという事でしょう。
 最後に聴くことの集中に関してもう一つ。自分の声と伴奏を同時に聴くこと、伴奏は声のように単旋律ではありませんので、いくつかの声部、ハーモニーなど色々な要素からできています。これらが同時に聞き取れるような耳を育てていくこともトレーニングしていく必要があります。

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