今日はレッスンを始めたばかりの生徒さんの初めてのイタリア歌曲のレッスンです。曲はSebben, crudele、まずは曲を知ることです。言葉を後回しにして、「ア」の母音で音取りをしていきます。1フレーズずつ覚えられるように、一緒に歌っていきます。割合覚えやすい曲ですので、何度か繰り返していくうちに、一人でも歌えるようになってきました。ピアノも伴奏では無く、歌のパートを弾くようにして、とにかくメロディーを取りやすくしていきます。
ほぼ歌えるようになったところで、最大の難関、言葉です。幸いイタリア語はスペルと発音の関係がわかりやすい言語ですが、それでも初めての方には大変な作業です。アルファベットに慣れている方だと、単語ごと発音をして、それを少しずつつなげられるようになったところで、歌にしていきます。
今回は少し外国語が苦手な方でしたので、単語ごとの発音をやめ、1音節ずつ読んでいきます。1フレーズをミス無く読めるようになったところで、歌にしていきます。ミスがあればまた音節ごと、慣れてきたところで、単語ごと読むことを繰り返し、慣れてきたら音楽に当てはめていきます。
生徒さんの努力が実を結び、レッスンの終わりには言葉を付けて最後まで歌えるようになりました。初めてのイタリア語の歌を、1時間のレッスンで歌えるようになるのは、すごいことだと思います。歌いたいという生徒さんの思いが強いということだと思います。しっかりとその思いに答えられるようなレッスンをしていかなければと、いつも感じています。
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