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横隔膜の広がり~レッスンで 26

横隔膜の収縮と広がり

 横隔膜は収縮することにより、声門の閉鎖が強くなり、厚みのある音になりますが、広がることにより、声帯を引き延ばすことができます。そしてこの2つは同時に働くことにより、自然であり、力強い運動を作り出せます。

 曲の練習は後回しで、横隔膜が広がる様子を見つけていきます。横隔膜の広がりは肋骨の下部が広がることによって自覚できます。まずは動きだけ感じてもらいます。私の肋骨の一番下を触ってもらい、広がりを感じてもらいます。はっきり分かる広がりがあること、息を吸っても吸わなくても広げられることを感じてもらいます。

横隔膜の広がりと響き

 ここで実践です。肋骨の下部が横に広がるように感じながら「ウ」の母音を出してもらいます。広がりを感じられると、自然に響きが上に広がることを感じてもらいます。これが声帯が伸びている証拠です。何度か繰り返し、横隔膜の広がりと声帯の伸展の関係をつかんでいきます。
 つながりが見えてきたら、母音を変えたり、音を動かしたりします。音程が上がるときにさらに広がりを感じると音程が自然に変わることを練習していきます。

曲での応用

 結構上手くできましたので、もっと幅広く音程を動かし、横隔膜の広がりと音程の変化の関係をしっかりしたものにしていきます。発声はここでおしまい。曲の練習に入っていきます。発声のことは忘れて、曲に集中してもらうようにして進めていきます。発生は意識しながら歌うものでは無く、できるようになったらいつも自然にバランスよく働いていきます。私は曲を聴きながらどのくらい今日のレッスンが生かされているかを聞きますが、生徒さんにはあまり考えずにやってもらいます。

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