発声において、息を流すとか息にのせて歌うとか言われることがありますが、
このことを考えていきます。

当然のことですが、音が伝わっていくのは歌手の口から出た息が届くわけではなく、
歌手が出した音の振動が周りの空気を振動させて聞き手の耳に届いていきます。
ホールの一番後ろまで息が届いているのだとしたら、
大型送風機以上の送風能力を歌手が持っていなければならなくなりますが、
当然そんなことはありませんし、
そうであれば客席には結構な風が常に届いているはずです。

息が流れるのではなく音が流れるという方が正しいのですが、
音が流れるイメージを息の流れだと勘違いしやすいですね。

そんなことは誰でも分かるでしょうが、
ではなぜ息にのせてとか、息を流すと言われるのでしょうか?
息は声帯を振動させる動力のようなものですので、絶対に必要です。
そしてそれは安定して無理なく流れ続けることが必要になります。
息の量も速さも必要ではありません。
というより息の量が多すぎたり速すぎたりすると、
息はすぐになくなってしまいますし、
声帯を乾燥させてしまいますので、
安定した息ができるだけ少しずつ流れ続けるのが一番良い状態です。
この感覚を息にのせるといっているのであって、
息の量を増やすことではないということは理解しておく必要があります。
息にのせてと言われたとしても、決して量を増やしてはいけません。

通常息を長く吐こうとしたら唇をすぼめて小さな穴にすることで長い息を作ります。
歌を歌うときには声帯が唇の役割をします。
声帯の隙間が少ない状態を作ることにより、
呼気に圧力がかかり、少しずつ吐くことができるようになります。
この圧力のイメージから空気柱といった考え方も出てきました。
音圧という考え方でも書いていますが、少し危険な考え方にも感じられます。
確かにある程度圧力はかかりますが、圧力をかけようとすると、
喉もおなかも硬直しやすくなります。

息を流すというのは間違いではありませんが、
正しく捉えないと間違ってしまうかもしれません。
息は吐くと言うよりも少しずつあふれてくると考えた方が良いです。
レッスンでは割と早い段階で、
このあふれる息を練習します。
これがうまく出来るようになると、
息を吐くことはほとんど考えなくて良くなります。
久米音楽工房では、
川崎で声楽、発声の個人レッスンを行っています。
田園都市線宮崎台駅
(渋谷から約25分、二子玉川から約10分)すぐの自宅です。
高い声が出ない、声量がない、
歌っていると苦しくなる、
音揺れがひどい等、発声でお困りの方。
もっと音楽を知りたい、楽しみたい、
色々な歌を歌ってみたい方。
初心者、経験のある方、
専門的な勉強をしたい方。
無料の体験レッスンも行っていますので、
下記のフォームよりお気軽にご連絡ください。
声楽、発声のレッスンの詳細です。
レッスンの様子を少し書いています。
たくさんの記事を書いてきましたので、
呼吸、喉を開ける、フースラーについてなどのまとめ記事を作りました。
全記事一覧もこちらから。
レッスンのお申し込みはこちらから。
カテゴリー一覧
久米音楽工房|声楽・発声・ピアノの個人レッスン(川崎)
