前回音の記憶による音取りについて書きましたが、
今回は音を縦に感じる、つまり和音からの音取りです。
和音というと難しい印象があるかもしれませんが、まずは簡単に和音について。
ハ長調の一番中心の和音(主和音)はドミソです。
ドの音を和音の一番基になる音(基音)として、3度ずつ高い音を積み上げていきます。
なぜ3度ずつなのかとか色々と疑問があるかもしれませんが、
長くなりますので、まずはそういうものだと思ってください。
もしもう一つ加えるとすればシです。
そして次はレ、その次はファ、最後にラでその次はドに戻りますので、おしまいです。
しかしここまでくると音階の音すべてになりますので、和音としてはなんだか分からなくなります。
例えば1小節ドミソの和音だったとします。
そうするとその小節ではドミソのどれかを演奏することが多くなります。
これを和声音といいます。
しかし、全部和声音しか使えないとすると、ドミソ以外の音はその小節の間使えなくなり面白くないので、
それ以外の音(和声外音)も使われます。
和声音を歌うときれいにハモった感じになります。
これが和音から音取りをするときに重要な感覚になります。
前回は前の音とこれから歌う音の音程差を記憶して音取りをする方法でしたが、
和音から音取りをするのは記憶は関係ありません。
今の瞬間ハモっているかどうかでの判断になります。
この場合は少し立ち止まって実際の長さよりも長く歌った方が分かりやすいので、
長い音の中でハモりを確認していきます。
ハモるのは和声音だけです。
では和声外音はどうかというと、ハモらないことを確認することになります。
音がぶつかった感じといいますが、ハモらずに緊張が続く音にしていきます。
ただこの緊張は長く続きません。
すぐに和声音に解決することが多いですので、
ハモらない和声外音からハモる和声音へ移り変わることが感じられると音取りはしっかりしたものになっていきます。
ここで1つ問題が出てきます。
今何の和音が使われているかということです。
和音が分かれば音取りしにくいところの音が和声音なのか和声外音なのかの判断は付きますが、
何の和音か分からなければこの方法は使えません。
まずはピアノのパートを見ます。
長い音符があればその音は和声音であることが多いので、
音取りが上手くいかないと思う音符とピアノの長い音が一致するかしないかでハモるべき音かぶつかる音かの判断をします
ですので、ピアノのへ音譜表も何の音が演奏されているのか把握することはとても大切です。
さらにピアノのパートに長い音が無く、
細かく動き続けている場合は和音から音取りすることは難しくなりますので、他の方法に切り替えます。
- 和音となるとなんとなく難しいのですが。
- すべて和声分析が出来たとしてもハモって聞こえなければ意味がありません。
分かること以上にハモった感じをつかんでみてください。
正しく和声分析することは実はとても難しい事です。
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