変なヴィブラートが付いてしまって困っている人。
合唱団で隣の人の音の揺れがひどくて歌いにくいと思っている人など、
比較的問題になる部分だと思います。
指揮者からヴィブラートをやめなさいと言われるのだけれども、
どうしたらよいか分からない。
ひどい場合にはせっかく続けてきた合唱団を辞めてしまう。
という話も時々聞きます。

不自然な揺れは早急に対処すべき課題です。
レッスンでは音を聞くことに集中してもらいながら、
バランスの調整をしていきます。
後回しに出来る問題ではありません。

歪なヴィブラートが付いてしまう理由は簡単で、
声帯が安定せず、不規則な揺れが起こってしまっているのですが、
声帯の筋力不足かバランスの悪さが原因です。
年齢が上がってきても起こるし、若い人でも時々あります。
根本治療は発声筋の強化とバランスの修正です。
ほとんどの音がフラットするし、
最高音も今まで出ていたものが出なくなってきたようであれば、
声帯周辺の筋力が急に弱くなってきたということが考えられます。
声帯の伸展筋を中心に運動させていくことによって、
変な揺れも収まってくることがほとんどです。

レッスンでは音の揺れがあるから変えていきましょうと、
直接言うことはほとんどありません。
不自然になってきたのに、揺れを止めることがさらなる不自然さを呼んだら、
たとえ揺れが少し収まっても、堅い音になり、
音域の回復はほとんどありません。

揺れがひどいのは支えが悪いと思って、
お腹にぐっと力を入れるのもあまりおすすめできません。
支えは決して固定されるものでは無く、
動いている中に感じられるものです。
固めたものがあるとその堅さは声帯にも伝わり、
さらなるバランスの悪さが出てきます。

説明が難しいですが、声帯を伸ばしたり戻したりの運動を広い音域で練習していくと、
声帯の歪さや堅さがだんだんと抜けていきます。
これだけではまた揺れが出てきますので、
声門のしっかりとした閉鎖も大切です。
声帯の柔軟性をしっかりと残したまま、
音程の定まった音もしくは、
言葉がはっきり聞こえる音の練習をしていくと、クリアされていきます。
揺れを止めるために喉もお腹も固定させようとしがちですが、
発声に関わる筋肉を柔軟に活発に動かすことに集中した方が、改善できます。
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