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共鳴と倍音

【まとめ】発声のための共鳴
共鳴、倍音に関するまとめ記事を作ってみました。
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共鳴とは、倍音とは

共鳴と倍音は全く違うものですが、同じようなもので、

さらにそれが多いほど良い響きになるといった考え方が多いように思います。

今回はこの2つについて考えてみます。

共鳴とは

声が生まれるとどんな声であれ秒速340mで伝わっていきます。

この声が壁にぶつかったときに吸音される壁であればそこで消えてしまいますが、

反射する壁の場合は声は壁で反射し次の壁に向かって進んでいきます。

そしてまた次の壁にぶつかって反射するといった繰り返しをし続けます。

音は空気中を進むときに少しずつ小さくなるし、

反射の時にも少しずつ小さくなっていきますので、

そのうちに消えてしまいますが、よく響くホールであれば2秒ほど音は残ります。

さらに声はぶつかって反射されますが、周波数の同じ元の声と重なったときに増幅されて音量が増えたりもします。

良い響きを作るには必要な要素ですが、ホールの壁をもっと堅い素材にすると残響時間はさらに延び、細かなパッセージなどが判別できないほどにもなります。また耳障りな音が増幅されると、

決して心地良い響きにはなりません。

つまりある程度の共鳴は必要だが、あればあるほど良いわけではないということです。

倍音とは

倍音は共鳴とは全く違うものです。

ある周波数の音が出されるとその2倍、3倍の周波数の音が同時に聞こえます。

100Hzの音の場合、200Hz、300Hzの音も同時に聞こえるといった現象です。

ただしこれはとてもかすかな音です。

とても静かな場所で全く雑音の無い状態で耳を澄ませたときにほんの少し聞こえるかどうかの音です。

例えばドの音を出したときに第1倍音は1オクターブ高いドの音、

第2倍音はさらにそこから完全5度上のソの音、

第3倍音は元の音から2オクターブ高いドの音という風に積み重なっていきます。

倍音の多い音は楽器では作れそうな気もしますが、声では無理です。

声を出したときに1オクターブ上の音がビンビン聞こえてくる演奏など聴いたことがありません。

つまりコントロールは出来ないだろうと思います。

しかしもし倍音を強く出せたとしたら、とても不都合なことが起こります。

例えばドミソの和音を出したときに第1倍音はそのまま1オクターブ上が聞こえるだけなので問題はありませんが、

第2倍音になるとドの音はソに、ミの音はシに、ソの音はレになります。

つまりドレミソシが同時になることになります。こうなると和音は崩壊します。

強く出すことは不可能な上に、もし強く出てしまったら困ったことになるのが倍音です。

共鳴も倍音も多い方が良いと思ってしまう

こう考えると共鳴は必要だが、多ければ良いといったものではないし、

倍音に関してはほとんどコントロールできないし、

もしとても強く高次の倍音が出てしまったら困ったことになるということが分かっていただけるかと思います。

しかしなぜか倍音が増えるといい音になるなどと言われると、

きっとそうなんだと思い込んでしまうようなバイアスがかかりやすいものです。

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