久米音楽工房 声楽、発声、ピアノのレッスン 神奈川県川崎市https://liederabend.net/wp声楽、発声(久米聖一)、ピアノ(武田正子)のレッスン 神奈川県川崎市Fri, 27 Feb 2026 09:35:50 +0000jahourly1https://liederabend.net/wp/wp-content/uploads/2020/10/cropped-kumeongaku-1-32x32.png久米音楽工房 声楽、発声、ピアノのレッスン 神奈川県川崎市https://liederabend.net/wp3232 「リズム、拍子」https://liederabend.net/wp/%e3%80%8c%e3%83%aa%e3%82%ba%e3%83%a0%e3%80%81%e6%8b%8d%e5%ad%90%e3%80%8d/Fri, 27 Feb 2026 09:28:20 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12595

音楽といえば調性と拍子は外せません。その中で拍子についてまとめてみました。 リズムはほぼ問題が無い人ととても苦労する人に分かれます。苦手な人はとにかく正確に2分割です。]]>

目次

拍子

音楽といえば調性と拍子は外せません。その中で拍子についてまとめてみました。

リズム

リズムはほぼ問題が無い人ととても苦労する人に分かれます。苦手な人はとにかく正確に2分割です。

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拍子を考えるhttps://liederabend.net/wp/%e6%8b%8d%e5%ad%90%e3%82%92%e8%80%83%e3%81%88%e3%82%8b/Fri, 27 Feb 2026 07:00:17 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12587

音楽の中で調性や和声などの音程の構造は難しく感じるかもしれませんが、拍子は割とわかりやすいと思います。今回はその拍子について考えてみます。 拍子感のある演奏と無い演奏では結構な違いが出てきます。そして拍子は基本的に2拍子 ... ]]>

拍子は分かりやすい

音楽の中で調性や和声などの音程の構造は難しく感じるかもしれませんが、拍子は割とわかりやすいと思います。今回はその拍子について考えてみます。

拍子感のある演奏と無い演奏では結構な違いが出てきます。そして拍子は基本的に2拍子か3拍子です。それ以外は2拍子と3拍子の複合かもしくは特別な場合のみです。これに関しては後述します。楽典的には2拍子は強、弱。強、弱。・・と繰り返されるものであり、3拍子は強、弱、弱。強、弱、弱。・・・と繰り返されるリズムのことです。つまり1拍目に常にアクセントがあるということですが、音楽を聴いていてそんなに1拍目にばかりアクセントを感じることはないと思うこともあると思います。

拍の性格

繰り返しになりますが、拍子を感じている演奏と感じていない演奏では明らかな違いがあります。前奏や間奏のあとの歌の出だしを間違えると、出落ちしたと言われたりしますが、例えば3拍目から出るときに、拍子感のある人は1小節早かったり遅れたりはしても3拍目から出ますが、拍子感がしっかりしていない人は2拍目から出たり、1拍目から出たりすることもあります。つまり強弱だけで表現できるものではないものの、1拍目とそれ以外では違った性格があるということです。オーケストラで50小節休みがあってその後出なければならない曲があったとします。4拍子の曲だとしたら、1234,2234,3243,4234,5234といった具合に50小節数えることになりますが、慣れないと途中で分からなくなったりもします。でも拍子感があると少し分からなくなってしまっても、1拍目だけ50回カウントできれば出落ちすることなく演奏できます。

1拍目の感じ

1拍目はどんな感じなのかを言葉で表現するのは難しいのですが、例えば一本締めで「ヨーオポン」のタイミングで手を叩くとします。この手を叩く感じが1拍目になります。手を叩くのでアクセントになりますが、手を叩かなくても全員で手を叩くタイミングを共有できます。そして手を叩きたくなる感じとそうではない感じが1拍ごと交互に出てくると2拍子ということになりますので、アクセントにしなくても良いのです。そして拍子感のある人は前奏を聴いているときも、歌っているときも、苦しい音を歌っているときでさえこの1拍目を常に感じています。

ですので拍子感がある人は1拍目に毎回手を叩くことが簡単にできますが、まだ拍子感がしっかりしていない人は油断すると1拍目に手を叩けなくなったりします。集中しなくても簡単にできるということが大切です。そしてこの1拍目の感じが1拍おきにあれば2拍子、2拍おきにあれば3拍子になります。

その他の拍子

4拍子:4分の4拍子を例に取ります。4分の2拍子だとしたときの1拍目2拍目の揺れ2分音符で考えたときの大きな1拍目2拍目の揺れが同時に起こってきます。楽典では強、弱、中強、弱と表現されたりもします。

5拍子:3拍子と2拍子の複合になります。ほとんど3拍子、2拍子の順番で、2拍子、3拍子になることはほぼありません。理由は簡単で、3,2は安定しますが、2,3は不安定になるので曲としては3,2が使いやすいからです。

6拍子:ほぼ3拍子が2つです。つまり3連符2つといった拍子になります。一番良く使われる8分の6拍子は1小節に8分音符が6個入りますが、3つずつに分けて1拍目と4拍目にアクセントが来ます。4分の2拍子にして3連符で書いても同じなので、この2つには差はありません

2拍子を3つということも出来そうですが、ほぼありません。例えば4分の6拍子で4分音符6個を3,3に分けずに2,2,2に分けたいとしたら、2分の3拍子にします。2,2,2との差別化もあるのかもしれませんが、6拍子は必ず3,3です。

その他:9拍子、12拍子も時々あり、3,3,3と3,3,3,3になります。6拍子の延長です。それ以外もありますが、極端に少なくなります。そしてやはり2拍子と3拍子の複合になりますので、それぞれで考えてみると良いでしょう。

3拍子

1拍目は強拍だと言われますが、強いとは限らないという話をしました。例えば到達点、始まり、一瞬立ち止まりたい音、長く伸ばしたくなる音、一番高くしたい音、等など色々と感じられると思います。しかしややこしいので便宜上1拍目を強拍ということにします。2拍子は強拍と弱拍が交互ですので問題は無いのですが、3拍子だと弱拍が2つ続いてしまいますので、2拍目と3拍目の弱拍にも性格の違いが出てきます。2拍目は1拍目の強拍の余韻の弱拍ですが、3拍目は次の1拍目を予想させるために動きのある音になります。よく日本人は3拍子が下手だと言われたりしますが、この3拍目の動きの感覚が欠けてしまうと3拍子らしい音楽にならないことが原因です。

3拍子についてもう一つ

曲のテンポはアクセントと次のアクセントとの間隔で感じられます。ですので、同じテンポでも2拍子と3拍子だと3拍子の方が1音増えるために速く感じられます。古い音楽では最初の部分があって、少し違った真ん中の部分があり、最後にまた最初に戻るような3部形式の曲がたくさんあります。ダ・カーポ形式とも言われます。そして真ん中の部分だけ速い曲にしたい場合、そこだけ3拍子にするケースがたくさんあります。アクセントの間隔での曲想の違いを使ったものです。そしてその逆も考えられて、遅い3拍子の曲の場合アクセントから次のアクセントにかけて2拍子よりも時間が必要なため、さらに遅く感じられます。とてもゆっくりな音楽にもよく使われます。

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表現の始まり~歌心についてhttps://liederabend.net/wp/%e8%a1%a8%e7%8f%be%e3%81%ae%e5%a7%8b%e3%81%be%e3%82%8a%ef%bd%9e%e6%ad%8c%e5%bf%83%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/Wed, 18 Feb 2026 10:10:23 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12578

歌心があるとか、無いとか言われることがあります。はっきりと定義できる言葉ではないので、あまりこだわることもないのですが、便利なのでよく使われます。とても優れた演奏に対して歌心がある、無いと言われることはありません。まだあ ... ]]>

歌心とは

歌心があるとか、無いとか言われることがあります。はっきりと定義できる言葉ではないので、あまりこだわることもないのですが、便利なのでよく使われます。とても優れた演奏に対して歌心がある、無いと言われることはありません。まだあまり経験の無い人に対しての言葉です。

具体的にどのようなことを指すかというのは割とはっきりしています。例えばフレーズの始まりが始まりとして聞こえるし、ピークがピークに聞こえる、また終わりが終わりに聞こえるというようなことです。

逆に歌心がない歌とはどんなものかと言うと、一番分かりやすいのが、ロボットがしゃべるような感じの歌です。ロボットのようにしゃべるとは強弱を付けず、音程も変えないしゃべり方になりますが、言葉は出ているのに全く表情がないしゃべり方です。音楽もさすがに音程やリズムは楽譜通りに変化しますが、強弱や色合いの変化、また緊張感の変化がない歌は歌心が無いと言われてしまいます。

表現は難しい事ではない

音楽表現のスタートは始まりが始まりに聞こえるし、終わりが終わりに聞こえる、緊張感のある部分がそのように聞こえるし、穏やかな部分もそのように聞こえるといったことが大切になります。別段難しくはないのですが、声を出すことや音程をちゃんと歌うことなどにぎこちなさがあると、それどころでは無いということにもなります。歌心があるというのは基礎的な音楽表現が出来る余裕があることだし、さらにもう一つ、音楽を楽しんでいる印でもあります。

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呼吸法の原則https://liederabend.net/wp/%e5%91%bc%e5%90%b8%e6%b3%95%e3%81%ae%e5%8e%9f%e5%89%87/Sat, 14 Feb 2026 05:18:04 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12566

息が閉じた声帯の間を通ることにより声帯が一旦こじ開けられて、直後また閉じます。そしてまた息が通ることでこじ開けられ、再び閉じます。このように声帯がぶつかり続けることによって声が生まれます。と言うことですので当然のことなが ... ]]>

息が声を作る

息が閉じた声帯の間を通ることにより声帯が一旦こじ開けられて、直後また閉じます。そしてまた息が通ることでこじ開けられ、再び閉じます。このように声帯がぶつかり続けることによって声が生まれます。と言うことですので当然のことながら息が動かないと声は生まれません。第1の原則です。息は流れ続ける必要がある

息が多いと・・・

息が流れることにより声は生まれ、息が止まると声も止まります。しかし、息が多いとどうなるでしょうか?声帯が開いている時間が長くなり、閉じにくくなりますので、苦しい割には音にならない、つまり効率が悪くなります。第2の原則です。息の量は少ない方が良い

それでも息が少ないと音は飛ばない?

音が遠くに飛んでいくということに関しては2つの要素が考えられます。1つは音量が小さい。もう一つは音が広がって感じられない。この2つは違う要因で起こりますので、まとめてしまってはいけません。音量が小さいのは声帯の閉鎖の弱さが原因です。音の広がりが不足するのは声帯の伸展不足です。どちらにしても息の量は全く関係ありません。第3の原則です。音の飛びと息の量は関係がない

息が客席に届いて声が聞こえるのではない。

考えてみれば当然のことなのですが、息が届くことによって声が届くと考えてしまうことも多いようです。声帯の振動で生まれた音によってその周辺の空気が振動します。その振動のみが伝わっていきます。空気はその場に居続けます。ちなみに音の速さは約秒速340mです。時速に換算すると3,600秒をかけ算しますので、1,224,000mつまり時速1,224kmになります。飛行機がたしか時速900km位だったと思いますので、それよりも速いということになります。第4の原則です。息は客席に届いていかない

音量は声帯の閉鎖の強さ

Singenより引用

少し遠回りして声帯の閉鎖の話をします。通常声帯の写真は上から撮られたものが多いですが、この図は後から描かれたものです。上からの写真で声帯は白い筋ではっきり見えますが、このように後ろから見ると、弾性円錐(d)の上端に声帯(b)があることが分かります。声帯筋(a)はしっかりとしていて、声帯を閉じるためにとても大きな仕事をします。また声帯が弾性円錐の逆V字型の上端にあることが重要で、下からの息に関してはどんなに声帯をしっかり閉じていても簡単に息は声帯から上に抜けることが出来ますが、上からの息に関しては強く閉じてしまいますので、ほど良く開閉させることが難しくなります。声帯を開閉させるられると声が出ますので、息を吸いながらでも声は出ますが、長く出し続けるのはなかなか難しいです。これはこの形状に因ります。

横隔膜の中央に集まるような力を感じると声帯が閉じます。もちろん声帯筋(a)が収縮すると声帯は閉じますので、それだけでも良さそうなのですが、この時に声帯は縮まりやすくなります。声帯を強く閉鎖させると声帯が縮んで喉っぽい声になってしまうので、強い声も出したいけれどのそうすればするほど喉っぽい声になってしまうし、きれいな声を維持したければ声量を控えるしかなく、どちらの選択も中途半端になってしまいます。そこで横隔膜の中央の緊張が大切になります。横隔膜の中央の緊張が声帯筋をしっかりと閉鎖に向かって動かしてくれて、さらにこの時には声帯があまり縮まらないようになっています。申し訳ないのですが、このしくみについてはよく分かりません。解剖学の本に書いてあるものがあるかもしれないし、もしかしたらまだ無いかもしれませんが、経験的にこの現象は知っています。重いものを持ち上げるときや、つまずいた瞬間に横隔膜の中央に力が入ることは簡単に体験することが出来ます。そしてその時に声帯が閉じることも分かります。場合によってはその時に声が出ることもあります。第5の原則です。横隔膜の中央が収縮すると声帯が強く閉じられる

横隔膜の広がりと喉が開くこと

第5の原則で横隔膜の収縮を書きましたが、収縮を無限に続けることは出来ません。ある程度で限界が来てこれ以上は収縮できないところに結構速く行き着いてしまいます。しかしこの運動を息のある限り続けられる方法があります。それは横隔膜が収縮するときに横隔膜が広がろうとすることです。このことによりお腹はほとんど変化していないように見えながら、中央の収縮と周囲の拡大が同時に感じられます。横隔膜に関しては声を出しながら広がった方が良いという人がいる、逆にだんだんしぼんでいった方が良いという人がいる、そして変わらない方が良いという人がいます。どれも正しくないように思えます。正しく書くとすれば広がりながら収縮するということになります。

ではこの横隔膜の周囲が広がることが声帯にどういう影響を与えるのかということになりますが、これは声帯の伸展につながります。これに関してもどのようなしくみなのかは分かりませんが、例えばあくびをするときに横隔膜は広がりますし、その時の喉の奥が広がった感じとやや高めの声になることは簡単に体験できます。第6の原則です。横隔膜が広がると声帯は引き伸ばされる

まとめ

呼吸に関して6つの原則を書いてみました。

  1. 息は流れ続ける必要がある。
  2. 息の量は少ない方が良い。
  3. 音の飛びと息の量は関係がない。
  4. 息は客席に届いていかない。
  5. 横隔膜の中央が収縮すると声帯が強く閉じられる。
  6. 横隔膜が広がると声帯は引き伸ばされる。

声楽の先生によっては呼吸法ばかり教える先生や、逆に呼吸に関しては何も触れない先生もいます。呼吸が正しく出来ると声帯の状態が良くなるし、声帯の状態が良くなれば、良い呼吸になりますので、どちらも可能になります。ただ生徒目線で考えると、呼吸の方がわかりやすい人もいるし、声帯のコントロールの方が得意な人もいますので、どちらからでもアプローチできた方が良いように思います。

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作曲家と演奏者https://liederabend.net/wp/%e4%bd%9c%e6%9b%b2%e5%ae%b6%e3%81%a8%e6%bc%94%e5%a5%8f%e8%80%85/Thu, 12 Feb 2026 07:51:51 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12563

国語の試験問題を作者自身が解いたときに、あまり良い点数が取れなかったというのを何度か聞いたことがあります。色々と考えることが出来、面白いところです。作家がその文章について一番良く知っているはずなので、試験というものはたい ... ]]>

国語の問題

国語の試験問題を作者自身が解いたときに、あまり良い点数が取れなかったというのを何度か聞いたことがあります。色々と考えることが出来、面白いところです。作家がその文章について一番良く知っているはずなので、試験というものはたいして価値がないものだとも考えられるし、逆に作家が作品の構造を分からずに書いてしまっている等も。ただこのようなどちらかに非があるとか未熟であるといった見方はあまり面白くありません。作家は何度も何度も推敲を重ね余分なものを省き必要なものを言葉を尽くして表現しているし、出題者はその文章が出題に値するほど優れていることを見抜いて試験に取り上げているはずです。つまり双方が完璧な仕事をしながら、答えがずれるところに面白さがあると思います。具体的にどのような設問があり、作家がどのように間違えたのかは書かれていなかったので、はっきりとしたことは分かりませんが、全力で作品を作る人とそれを全力で解釈する人の中でずれが出てくるのはとても興味深いことです。たとえば作家は自分の体験を元にしたり、知り合いの体験だったり、全くの創造だったり、全くの創造だとしてもその元になっているものが何かについてはよく分かっています。出題者はそれに関しては分からない、文章から読み取れることのみで出題していきます。出題者は元になっているものを正しく分かっている必要はありません。文章のみと対峙すれば良いのです。例えばこのような違いから来るのかもしれません。

演奏者は解釈者

作曲家と演奏者の関係もこれに似たものがあるように思います。作曲家は自分の頭の中にあるものを楽譜の形にします。しかしこれでは音楽として完成だとは言えません。演奏者がそれを解釈し音にすることで完成します。ソルフェージュ能力の高い人は楽譜を見ただけでどんな音楽か分かりますが、しかしこれだけだとまだ音楽として完成しません。例えばベートーヴェンの第9交響曲の4楽章の有名なメロディーを想像してみます。おそらく簡単にできると思います。さてそれはバスの声だったのか、ソプラノだったのか、もしくはヴァイオリンの音だったのかと言われてもはっきりしないと思います。つまり具体的な音ではなく、音のイメージが頭の中で流れているのです。この段階ではまだ音楽は完成していないので、演奏者が必要になります。文学の場合は本を朗読されないと完成しないということはありません。本になった時点で完成です。これはほとんどの人が楽譜から音楽を読むことが出来ないから演奏が必要なのではありません。演奏者が音にして初めて音楽は完成するので、文学の場合は作品があったら、そのまま読者にそのイメージの解釈は委ねられていきますが、音楽は作曲家のイメージをまず演奏者が解釈して音にし、それを元に聴き手はさらに解釈していくことになります。

解釈のずれ

とても優れた作品を作曲家が作り、素晴らしい演奏者が音にし、細部までよく聞き取れる聴き手がそれを聞いたときにも、それぞれでずれが起こります。そしてこのずれはそれで良いし、だからこそ面白いのではないかと思います。作曲家が作品に対して何かを語ったとしても、聴き手はそのように聞かなければならないというわけではなく、さらに何か違ったものを感じたときに、もしかすると作曲家も気付いていなかったその作品のもっと深いものを感じ取れていた可能性すらあります。例えばベートーヴェンの「運命」は元々運命と副題が付けられていたわけではなく、最初のテーマについて質問されたときに、「運命はこのように戸を叩く」といったという逸話から来ているそうです。この運命はどう考えても悲劇的なものでしょうが、それが礼儀正しくノックして、「どなたかいらっしゃいますか?」「入っても良いでしょうか?」とやってくる必要はないです。そして運命だとすれば受け入れるか、目をつむってやり過ごすかになりそうですが、彼は必死に戦っているようにも思えます。

勝手な解釈

こうなると好きなように解釈してしまっても良いように思えるかもしれませんが、そうではありません。冒頭の国語の問題のように、出題者は作品を考え尽くして、こうでなければならないといったものを出題していきます。どちらにでも取れるといった段階で問題にして良いわけではありません。演奏者も考え尽くして、その結果たどり着いたものが大切なのだと思います。そしてそれが作曲家が考えたものとはずれがあったとしても、それで良いのだと思いますし、時を経て見方が変われば解釈も変わっていきますが、これもそれで良いように思いますし、このように変わっていくからこそ面白いと思います。

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「声楽レッスンのすすめ」https://liederabend.net/wp/%e3%80%8c%e5%a3%b0%e6%a5%bd%e3%83%ac%e3%83%83%e3%82%b9%e3%83%b3%e3%81%ae%e3%81%99%e3%81%99%e3%82%81%e3%80%8d/Mon, 09 Feb 2026 12:26:29 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12484

レッスンのお申し込み、ご質問等は以下のお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。最初は無料の体験レッスンになります。 レッスンの詳細と最初のレッスンについてです。 ステージで歌って喜んでもらえたりするととても嬉しい ... ]]>

レッスンのお問い合わせ

レッスンのお申し込み、ご質問等は以下のお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。最初は無料の体験レッスンになります。

最初の声楽レッスン

レッスンの詳細と最初のレッスンについてです。

レッスンのヒント

ステージで歌って喜んでもらえたりするととても嬉しいものですが、それよりも日々の練習にたくさんの時間をかけることになります。その練習を楽しんでいくことや、その他気になりそうなことをまとめてみました。

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最初のレッスンhttps://liederabend.net/wp/%e6%9c%80%e5%88%9d%e3%81%ae%e3%83%ac%e3%83%83%e3%82%b9%e3%83%b3/Fri, 06 Feb 2026 08:56:12 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12531

声楽の個人レッスンの場合、最初に曲を歌える人はまずは1曲歌うでしょうし、初心者や曲の準備が出来なかった人は発声から入ります。この段階で声の長所短所、曲を歌った場合はそれに加えて音楽的な長所短所などが分かります。これは結構 ... ]]>

レッスンの始まり

声楽の個人レッスンの場合、最初に曲を歌える人はまずは1曲歌うでしょうし、初心者や曲の準備が出来なかった人は発声から入ります。この段階で声の長所短所、曲を歌った場合はそれに加えて音楽的な長所短所などが分かります。これは結構分かってしまいます。良く見せようと短所をごまかそうとしたり、逆に緊張したり、調子が悪かったとしてもその人の長所はしっかりと伝わります。この結構分かってしまうことが怖いところでもあり、安心できるところではないかと思います。無理してよく見せる必要もなく、うまくいかなかったからといってがっかりする必要もありません

発声に関して何が分かってしまうのか

まずは声帯の状態です。病気や異常がないかを判断します。そして声帯に近い筋肉の動き、基本的に伸展と閉鎖に関する筋肉の動きを見ます。これが完璧であればもう発声に関してはレッスンの必要はないのですが、当然ながら何らかの問題があります。そして逆に全く使えない人もいません。よくある例だと運動が十分ではないとか、繊細にコントロールできていないとか等ですが、どのくらい使えて、どのくらいコントロールできているかが問題になります。その結果音域や音量、音質が決まりますが、今の練習で問題がないかなどを判断します。また少し発声練習をしていく中でどのような声の可能性があるのかも見ていきます。

と言うことでまずは今の状態の把握、筋肉の動きで見ていきます。少しバランスが崩れると途端に変な声になるものなので、無理やり修正しても根本的な問題は隠せませんし、変な声のままで大丈夫です。現状の把握が出来たら、近い目標と遠い目標を考えます。近い目標に関してはその日のうちに改善できたり、もしくはそれに向けての準備をしていきます。また遠い目標はその日のうちに触れることはありませんが、気にしながらその時を待つといった感じになります。

音楽に関して何が分かってしまうのか

音楽に関してはとてもたくさんの要素があり、書き切れませんが、基本的なことをいくつか書いてみます。発声に比べるととても曖昧な言葉になって申し訳ありませんが、まずは歌心がどのくらいあるのかが重要です。正しいかどうかは次の問題ですが、まずは歌の中で何かを表現しようという意思があるかどうかです。棒読みの役者と気持ちの入った役者の違いのようなところです。歌心があまり感じられなかったからといって大きな問題ではありません。たいていその余裕がなかったり、音楽を楽しむことになれていなかったりなので、徐々に変わっていきます。その他に基礎的なところではリズムと音程に意味があるのかというところです。正しいかどうかではありません。すべての音が意味のある音になったときが音楽ができあがるときだと思います。ただその中でたった一つの音の意味が変わると、全体はもう一度作り替えられることもあります。このようなことの繰り返しなので、同じ曲を別の人が演奏すると違う曲になるし、どちらも面白い演奏になります。さらに同じ人でもその時々で演奏は変わります。正解に向かって進んでいそうなのに、結局正解がいくつもあるのが音楽の面白いところだと思います。

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「声の目標」https://liederabend.net/wp/%e3%80%8c%e5%a3%b0%e3%81%ae%e7%9b%ae%e6%a8%99%e3%80%8d/Thu, 05 Feb 2026 07:05:32 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12506

声に関して明確な目標があるものとないものがあります。高い音がどのくらい出るかとか、大きな声がどのくらい出るかなどは明確な目標があります。しかし、今の声は良いのか悪いのかとなったときに明確な基準がないため、感覚的に良し悪し ... ]]>


声に関して明確な目標があるものとないものがあります。高い音がどのくらい出るかとか、大きな声がどのくらい出るかなどは明確な目標があります。しかし、今の声は良いのか悪いのかとなったときに明確な基準がないため、感覚的に良し悪しを判断することになってしまいますが、その判断が正しいのかどうか分からないまま練習をすすめることになります。このあやふやさに判断基準になるものがないのかを考えてみます。

オシロスコープを使うと音を波形で表せます。そこから声の目標を考えてみます。

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美しい音のみが美しいのではないhttps://liederabend.net/wp/%e7%be%8e%e3%81%97%e3%81%84%e9%9f%b3%e3%81%ae%e3%81%bf%e3%81%8c%e7%be%8e%e3%81%97%e3%81%84%e3%81%ae%e3%81%a7%e3%81%af%e3%81%aa%e3%81%84/Wed, 04 Feb 2026 05:18:38 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12499

美しい声とはどんな声かとなると色々な美しい声があるので、なかなか難しいところがあります。逆に汚い声といったどうでしょうか。こちらの方が割と想像しやすいと思います。今回は汚い声から美しい声について考えていきます。 吠えたよ ... ]]>

美しい声

美しい声とはどんな声かとなると色々な美しい声があるので、なかなか難しいところがあります。逆に汚い声といったどうでしょうか。こちらの方が割と想像しやすいと思います。今回は汚い声から美しい声について考えていきます。

汚い声

吠えたような声とか、怒鳴り声とか、喉を絞めたような声とか色々と想像できると思いますが、これらには共通点があります。まず音楽として使われている音で汚い音の例を挙げてみます。サックスのグロウトーンと言う奏法があります。下記にYouTubeの動画を貼り付けてみました。(何か問題がありましたらお知らせください。)これも良い音だと思う人も多いと思います。私もそう思いますが、美しいかと言われると汚い音に分類されると思います。具体的にはウーと声を出しながら吹くそうです。普通の音とグロウトーンを交互にのせてくださっていますので、わかりやすい動画になっていると思います。

汚い音の正体

汚い音というのは比較的定義しやすく、雑音が多く含まれた音と言えます。では雑音とは何かということになりますが、それは実際に出したい音程ではない音です。例えば10人で同じ高さの声を出します。それぞれ違う声質を持っていますので、ずれて聞こえそうですが、きれいに溶けて聞こえます。美しい声です。今度はその中から2人だけ似たような音程だけれど少しずれた音程を出すと、途端に先ほどの美しさはなくなります。さらに半分が違う音程を出すともっと汚くなり、2人だけが正しい音程、残り8人が少しずれた音程を出すともう元の正しい音がどれなのかも分からなくなり、演奏に耐えられる音ではなくなります。

美しい音のみが美しいのではない

こう考えると美しい音は何かを定義づけることが出来ます。雑音がない音です。言い換えると1つの周波数しかない音になります。しかし先ほどのサックスのグロウトーンの例のように美しくはないけれどの良い音だと感じる音もあります。雑音(違う周波数の音)が多すぎると汚い声になり、少なくなるとだんだんと美しい声になることには間違いがないのだけれども、全く雑音がなくなった声が一番良いかというとそうでもないということです。雑音が少ない声の例がファルセットです。別の記事にも載せましたが、自分でファルセットと普通の声、汚い声をオシロスコープにかけたときの波形が以下の図です。

ファルセット。上が波形で下がその時の周波数です。ほとんどが中心の音で高い方に少し出ているのが倍音で1オクターブ上の音です。

普通の声。倍音以外にも色々な声が混ざり、1000HZ以上の高い音も混ざっています。

わざと汚く出した声です。色々な周波数が混在し、さらに高い周波数も混ざっています。

ちょっと寄り道、ドイツ語の話

甘いという単語、英語ではsweetですがドイツ語ではsüß(ジュース)です。飲み物のジュースよりももっとZの発音が強く入った音です。「ず」は日本語では濁音と言われ汚い音だとされるのに、濁らずにスュースではないのはなぜだろうと思ってしまいますが、ドイツの歌を歌っていると、濁るからこそ表情が入りやすくなります。多少の汚さは表情が深くなり、逆にそれがない音よりももっと美しく感じることもあります。

まとめ

基本的には雑音が少ない声が美しい声になります。発声的には声帯がしっかりと伸展されると雑音が少なくなりますが、それだけでもないところもあり、美しい声の定義は明確には出来ません。声そのものの美しさだけではなく、その声で何が出来るのかが大切なのでしょう。

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日本でよく使われる2種類のイタリア古典歌曲集https://liederabend.net/wp/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%a7%e3%82%88%e3%81%8f%e4%bd%bf%e3%82%8f%e3%82%8c%e3%82%8b2%e7%a8%ae%e9%a1%9e%e3%81%ae%e3%82%a4%e3%82%bf%e3%83%aa%e3%82%a2%e5%8f%a4%e5%85%b8%e6%ad%8c%e6%9b%b2%e9%9b%86/Sat, 31 Jan 2026 13:01:29 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12491

声楽を始めるときまず最初にイタリアの古典歌曲からスタートすることがほとんどなのですが、よく使われる楽譜に全音楽譜出版社のものと教育芸術社のものがあります。今回はこれらの楽譜の紹介です。 全音楽譜出版社のイタリア歌曲集は1 ... ]]>

全音版と教芸版

声楽を始めるときまず最初にイタリアの古典歌曲からスタートすることがほとんどなのですが、よく使われる楽譜に全音楽譜出版社のものと教育芸術社のものがあります。今回はこれらの楽譜の紹介です。

全音版

全音楽譜出版社のイタリア歌曲集は1巻から4巻まであり、1,2巻は高声用と中声用3,4巻は中声用のみ出版されています。以前は教芸版はありませんでしたので、歌の専攻生はほぼ全員全音版のイタリア歌曲集を持っていました。その後改訂版が出され、巻末に歌詞の対訳のみが書かれていたのですが、逐語訳(単語一つずつの訳)が足され、便利になりました。編曲は1853年生まれのパリゾッティ(作曲家、古典音楽研究者)です。

教芸版

教育芸術社はイタリア古典声楽曲集というタイトルで、1巻、2巻があり、そのどちらにも高声用、中声用、低声用があります。こちらにも対訳、逐語訳が付いており便利です。さらに新しい楽譜ですので、通例少し変えて歌われる部分のある曲などはその楽譜も書かれていますので、より使いやすくなっています。編曲はこちらもパリゾッティです。

違い

楽譜としては教芸版の方が新しい修正が入っていますので良いです。さらに1,2巻だけしか出ていませんが、高声用、中声用、低声用がそろっているのも便利です。その他には中声用の楽譜の調性が全音版と教芸版で違いがあります。基本的に全音の方が高い調性を選んであります。メゾソプラノまたはバリトンで落ち着く人は教芸が良いですが、ソプラノやテノールだろう人が高声用だとまだ無理をするときに全音の中声用の調性は便利です。

パリゾッティ

両方ともパリゾッティの編曲が使われています。ロマン派の作曲家で、古典音楽の研究者だったのですが、これらの曲集は多分にロマン派的な編曲がなされています。原曲がオーケストラの伴奏だったり、古い曲の場合は内声が書かれていないもの(歌とベースそして和音記号のみ)もありますので、編曲は必要になります。しかし、通常編曲する場合は原曲の様式に合わせるものなのですが、これらの曲はバロックや古典の時代の作品にロマン派の編曲がされるというとても特殊なものになっています。この中途半端さがこの曲集が歌の初心者用によく使われる要因の一つになります。バロックの作品をバロックの様式で歌うのは難しいところもありますが、ロマン派のようにもバロックのようにも歌って良いとなると自由度が増すので、歌いやすくなります。

問題点

残念ながら強弱記号、アクセント、またリズムなど矛盾のあるところが多々あります。演奏をするときに作曲家が書いた記号に従わなければならないと思うことは全くないのですが、それらがどのような意味を持つのかは考えたいところです。レッスンの中でもそのような時間は時々作るのですが、これらの楽譜の場合にはあまり考えて書かれていない記号も多いので、そのような勉強には使えません。初歩の音楽の勉強には必要な行程なのですが、少し残念です。

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発声に関する記事についてhttps://liederabend.net/wp/%e7%99%ba%e5%a3%b0%e3%81%ab%e9%96%a2%e3%81%99%e3%82%8b%e8%a8%98%e4%ba%8b%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/Fri, 30 Jan 2026 14:08:54 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12481

発声に関しての記事も相当増えてきました。発声のしくみや発声でよく使われる言葉の意味などに関しては、ほとんどすべて理解できるような内容になっているように思います。ただ具体的な練習方法に関してはほとんど書いていません。これは ... ]]>

ホームページの内容

発声に関しての記事も相当増えてきました。発声のしくみや発声でよく使われる言葉の意味などに関しては、ほとんどすべて理解できるような内容になっているように思います。ただ具体的な練習方法に関してはほとんど書いていません。これは意地悪でそうしているのでは無く、書き言葉の限界があるからです。

本を使っての発声練習

このホームページにたどり着いた方は、何らかの疑問を持っていらっしゃる方がほとんどだと思います。私も当然ながら色々な疑問を解決してくれるものを探して、本を買ってその通りに練習したり、公開レッスンをたくさん聴講したリなどしていました。そのたびにまた新しい疑問が出てきました。本に練習法が書いてあってその通りにやってみようとしても、本当に正しく練習出来ているのかとか、この方向で間違いがないのかとか色々と迷いながらの練習をした経験があります。結局あまり効果的ではなかったと思います。今指導するようになって、本の通りに練習してもなかなか上手く行かないのも当然だと思います。レッスンの時にはその人の今の状況に合う練習をその場で作っていきます。同じメニューを次の人のレッスンに使ってもあまり良いことはありません。結局繰り返すだけで誰にでも効果的な練習方法は無いと考えた方が良いです。

発声練習のスタイル

発声練習と言えばといった決まった形をイメージできる人は多いと思います。例えばアもしくはオの母音にMかN等の子音を付けて移動ドでドミソミドの音型を歌う、その後半音高い調の和音をピアノでジャンと弾きその調でまたドミソミドと歌う、また半音高い調でジャンといった繰り返し。これはどんなに有名なそして優秀な先生に習っても同じようなものです。

意外と重要な練習スタイル

基本的な発声練習のスタイルが同じようなものだとすると何が大切なのかということになりますが、例えばどの音から始めるとか、最高音はどの音まで出すか、低い音はどこまで出すか、さらにどのくらいの強さで、どのくらいの速さで練習するのか、どんな音色での練習をするのか、どこの注目するべきかなどがそれぞれの練習で違ってきて、それらが大切なものになっていきます。ですのでレッスンでは最初に先生の手本が歌われます。その後それと同じように生徒が歌うと言った形になります。この先生の手本を本等の書き言葉で表現することが不可能なのです。

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もっと喉を閉じてと言われない理由https://liederabend.net/wp/%e3%82%82%e3%81%a3%e3%81%a8%e5%96%89%e3%82%92%e9%96%89%e3%81%98%e3%81%a6%e3%81%a8%e8%a8%80%e3%82%8f%e3%82%8c%e3%81%aa%e3%81%84%e7%90%86%e7%94%b1/Fri, 30 Jan 2026 03:17:32 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12474

発声において、声帯は適度に引き伸ばされること(喉を開ける)と、声帯を閉じることが重要な要素です。中でも声帯が閉じないと全く声は出ませんので、声の良し悪し以前に声帯が閉じないと何も始まらないのですが、もっと閉じてと言われる ... ]]>

喉を閉じる

発声において、声帯は適度に引き伸ばされること(喉を開ける)と、声帯を閉じることが重要な要素です。中でも声帯が閉じないと全く声は出ませんので、声の良し悪し以前に声帯が閉じないと何も始まらないのですが、もっと閉じてと言われることが少ないのはなぜでしょうか?

実は喉を閉じる指導はされている

「喉を閉じて」と直接言われることはまれですが、実際には喉を閉じるようにという指導はされています。「喉を開けて」と言われるのと同じくらい「お腹から声を出して」という表現が使われます。「お腹から声を出して」と言われるときには横隔膜の中央に向かって集まるような力を指します。その時声帯の中央はやや下向きに引っ張られるように感じられますが、その結果声帯の閉鎖は強くなります。「お腹から声を出す」は「声帯をしっかり閉じる」ということになります。こうなると発声に必要な「声帯を引き伸ばすこと」=「喉を開けて」「声帯を閉じること」=「お腹から声を出して」の2つがレッスンで頻繁に言われることが理解できます。こうなると次の疑問が出てきます。なぜ喉を閉じてと言わないのでしょうか?

喉を閉じてと言われない理由

声帯の写真を見ると白い声帯靱帯と呼ばれる2本の筋が見えますが、その周りを声帯筋が囲んでいます。声帯を閉じるメカニズムは少し複雑ですが、強い音を出すときの声帯の閉鎖には声帯筋が大きく関与しています。そして声帯筋を強く働かせようとすると、同時に声帯を短くしようとする力が働いてしまいます。これがやっかいなところです。大きな声を出そうとすると音程が下がりやすかったり、1つの音を長く伸ばすときもだんだん低くなり易いものです。これらは声帯を強く閉じる、または閉じ続けようとすると、声帯を引き伸ばす力が負けてしまい易いことに原因があります。まだ発声が安定していないときに声帯をしっかり閉じるようにと言った指示をすると、声帯の伸展筋が負けてしまうので、間接的に声帯筋を動かすようにするため、お腹を使ってといった指示になるわけです。

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「声帯を閉じる」https://liederabend.net/wp/%e3%80%8c%e5%a3%b0%e5%b8%af%e3%82%92%e9%96%89%e3%81%98%e3%82%8b%e3%80%8d/Mon, 26 Jan 2026 12:50:21 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12468

発声でコントロールできるものは喉を開けることと、声帯を閉じることにつきます。もちろん横隔膜の使い方や、外喉頭筋、背筋や臀筋等など色々なものが発声には必要ですが、それらすべてが声帯の運動に関与したときに初めて意味のあるもの ... ]]>


喉を開ける、声帯を閉じる

発声でコントロールできるものは喉を開けることと、声帯を閉じることにつきます。もちろん横隔膜の使い方や、外喉頭筋、背筋や臀筋等など色々なものが発声には必要ですが、それらすべてが声帯の運動に関与したときに初めて意味のあるものになりますし、その時の声帯の動きは声帯の伸展と閉鎖しかありません。

喉を閉じてとはあまり言われない

喉を開けてはよく言われますが、喉を閉じてとはなかなか言われることがありません。喉を閉じることは本当は一番大切なことです。喉が閉じなかったら、声は全く出ませんので、良い発声とか音楽的な表現とか以前の問題になります。ではなぜ喉を閉じてとはいわれないのか。

ベルヌーイの定理

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「喉のトラブル」https://liederabend.net/wp/%e3%80%8c%e5%96%89%e3%81%ae%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%96%e3%83%ab%e3%80%8d/Mon, 26 Jan 2026 12:24:09 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12463

どんなに良い発声をしていても、喉自体(声帯)に問題があれば歌は歌えません。喉のトラブルについてまとめてみました。]]>


どんなに良い発声をしていても、喉自体(声帯)に問題があれば歌は歌えません。喉のトラブルについてまとめてみました。

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喉を痛めるhttps://liederabend.net/wp/%e5%96%89%e3%82%92%e7%97%9b%e3%82%81%e3%82%8b/Sat, 24 Jan 2026 12:19:07 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12457

声が全く出ないか、かすれてほんの少ししか出せないことがあります。これは声帯が腫れていることが多いです。声帯が腫れてしまうと息が声帯の間を通っても声帯が振動せず、声が出ないことになります。声帯が腫れてしまう原因は主に2つあ ... ]]>

声が出ない

声が全く出ないか、かすれてほんの少ししか出せないことがあります。これは声帯が腫れていることが多いです。声帯が腫れてしまうと息が声帯の間を通っても声帯が振動せず、声が出ないことになります。声帯が腫れてしまう原因は主に2つあり、大声を出しすぎて強い振動で声帯が激しくぶつかって傷ついてしまい、その結果腫れてしまうのが1つ、風邪等でウイルスや細菌のせいで声帯に炎症が起こり腫れてしまうのがもう一つです。どちらも同じような腫れですので、原因は違いますが、同じような声になります。頑張って練習したときにも声帯が腫れて一時的に声が出なくなることがありますが、同じ状態です。声が出なくなるとびっくりしてしまいますが、これらは一時的なものです。時間がたてば腫れは治まっていきますので、また以前のように問題なく歌えるようになります。

結節、ポリープ

声帯が腫れていても強く閉鎖させると声は出ることもあります。場合によってはいつもよりも腫れている分強く閉鎖されて、大きな声になることもあります。ただ、腫れて弱っている声帯をいつも以上に強く振動させてしまうので、ダメージは大きくなります。これが繰り返されると、声帯にペンだこみたいな突起物が出来ることがあります。結節とかポリープと言われるものです。声帯の間に突起物が挟まった状態になりますので、声帯は完全には閉鎖できなくなります。この突起物が小さければある程度歌うことも出来ますし、大きくなるとほとんど声になりません。また小さくて多少歌えるときにも、繊細な表現は出来なくなり、疲れやすくなります。さらに無段階に低い音から高い音、または逆に高い音から低い音に変化させるときに途中の音がなくなってスムーズな変化が出来ないこともあります。これは先ほどの例よりも深刻で完全に治るのには結構な時間がかかります。

治療

最初の声帯の腫れは特別な治療はいりません。少し休めて、腫れが引いてからまた練習に入れば十分だし、1~2日くらいで大抵は解消します。風邪が長引いてしまうともっとかかりますが、通常の風邪の治療で十分です。結節やポリープの治療は全く違う2つのことが言われます。抗生剤等の薬が出ることは共通ですが、ある病院では安静にして声を出さないようにと言われ、別の病院ではしっかり声帯を閉じで声を出すように言われます。またどのように声を出したら良いかの指導もされます。正反対で興味深いところです。教科書的には安静にする方が良いし、別に生活に困ることなど無ければあまりしゃべらず過ごすのもアリです。ただ声楽家や役者、アナウンサーなど声を使わないと仕事にならない人にとっては長々と声を使えないというのはそれだけでリスクがあります。そして声を使う仕事をする人がよく行く耳鼻科では声を出しながらの治療が多いようです。声を使わない治療の場合突起物がなくなるのを待ち、その間ほとんど声を使っていないので、その後リハビリに入らなくてはなりません。結構な時間が必要になります。程度にもよりますが、声を使いながら治療が出来れば、仕事を休まずに済むかもしれないし、その後のリハビリも必要なくなります。

手術

ただし手術の話が出てきたら、ぜひ別の病院でセカンドオピニオンを聞きに行くことをおすすめします。声帯はとてもデリケートな器官ですのでメスを入れてしまうと絶対に元には戻りません。取り除かないと命に関わるようなものでない限りメスを入れるべきではありません。また何度も結節を繰り返すときに、取ってしまった方が早いと言われることもあるようですが、これは発声に問題があるので、信頼の置けるヴォイストレーナーに相談してください。

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重い声の危険性https://liederabend.net/wp/%e9%87%8d%e3%81%84%e5%a3%b0%e3%81%ae%e5%8d%b1%e9%99%ba%e6%80%a7/Sat, 24 Jan 2026 04:07:44 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12452

軽い声、重い声といった声の分類があります。軽い声はレッジェーロ(leggiero)、重い声はドラマティコ(dramatico)と言われたりしますが、このような分類に限らず、いつもの声よりも重いとか軽いということもあります ... ]]>

軽い声、重い声

軽い声、重い声といった声の分類があります。軽い声はレッジェーロ(leggiero)、重い声はドラマティコ(dramatico)と言われたりしますが、このような分類に限らず、いつもの声よりも重いとか軽いということもあります。そして軽い声は全く問題ないのですが、重い声は喉を痛めやすいので、慎重に練習する必要があります。今は違っているかもしれませんが、音楽大学でも1~2年生の間は、試験でヴェルディ以降のオペラアリアは歌ってはいけない、といったような規則を設けているところもあるといった話を聞いたことがあります。

軽い声と重い声の違い

声の重さというのは理解しづらいところもあるかもしれません。当然何gといった重さで測れるものではないし、そうなると音量だと思うかもしれませんが、何db以上は重いといったものではありません。重い声で小さな声も出せるし、軽い声で大きな声を出すことも出来ます。では違いは何かというと、声帯のふれ合っている面積の違いになります。歌うときの声はしゃべるときよりも薄い声帯の準備をします。結果、ふれ合っている声帯の面積は小さくなります。ですので、歌う声の中心音はしゃべるときよりも高くなるのが普通です。強く閉鎖させると大きな声が出ますし、当然閉鎖が強くなった分声帯の振動する面積も多少増えますが、この範囲だと音の重さが大きく変わったとは言われません。通常の音量の変化よりももっと厚い声帯を準備したときに重い声になったと言われます。このような声を作るときに、少し低い音で音をつかみそのまま音程を上げていく練習をしたり、場合によっては実際に歌うときにも少し低い音程から歌い始めることもあります。どちらにしろこの時に普通に歌うときよりも厚い声帯で歌いますので、ふれ合っている声帯の面積が広くなり、重い音になります。もちろん低い声の喉の状態を準備した上で正しい音程で歌い始めれば良いので、いつも低い音からずり上げていかなければならないのではありません。

厚い声帯は喉を痛めやすい

重い声を出すにはいつもの歌いやすい声よりも厚い声帯を準備することになるのですが、当然振動する面積が増えた分声帯に幅広く振動が起こります。この振動の多さが声帯に負荷をかけていきます。良い発声をしていても負荷はかかります。ですので、喉がこの厚い振動に慣れるまでは慎重に練習をする必要があるのです。まずは厚い振動を作るところから始まりますが、重い声が出るようになったら、喉をよく観察して、無理をしているようだったら、とりあえずその日の練習は止めにし、必要があれば重い声の練習は数日休み、その後また挑戦するといった慎重さが必要になります。

無理して重い声にしたときの症状

まずは疲れやすくなりますので、短時間歌っただけなのに疲労を感じたり、声が出しづらくなったり、または少し喉がヒリヒリしたりしますので、そのような現象を感じたらすぐに一旦止める必要があります。ただこの状態にだんだん慣れていったときに、この違和感に気付かないこともあります。強い疲労やヒリヒリした感じは少なくなったとしても、高い声が出なくなってきたり、長いフレーズが歌えなくなってきたり、小さな声がすぐに切れてしまう、もしくは小さな声は使えなくなる。常に音程が少し低くなってしまう。激しい音楽は歌えても静かな音楽は歌えず、結果表情が限定されてしまう。等の現象が出てきたときも危険信号ですので、まずは重さの練習は止めて、歌いやすい声を取り戻す必要があります。軽い声が無くならないようにしながら、少しずつ重くしていくのが一番良いやり方です。

重い曲を避けることについて

先ほどの音楽大学の試験の例のように、危険性があるのだからとりあえず禁止にするといった考え方もありますが、あまり賛同しません。喉に負荷がかかるのは重さだけではありません長い曲高い音やや高い音が長く持続する、ブレスの時間が十分に取れない曲、音程の差が激しい曲など色々あります。その中で重さだけストップがかかるのは変な感じがしますし、重い曲は絶対に重い声で演奏しなければならないわけではないということもあります。高い音に関しては移調をしたり、違う音に変えたりしない限りは出さなくてはならないのですが、重さに関しては少し軽い声で練習することは十分に有り得ます。禁止するより、ちょっとした違和感を見逃さないことが大切なのでは無いでしょうか?

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2つの音の隔たりを度数で表すhttps://liederabend.net/wp/2%e3%81%a4%e3%81%ae%e9%9f%b3%e3%81%ae%e9%9a%94%e3%81%9f%e3%82%8a%e3%82%92%e5%ba%a6%e6%95%b0%e3%81%a7%e8%a1%a8%e3%81%99/Mon, 19 Jan 2026 10:47:16 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12444

2つの音があるときにそれらの音の高さの間隔を度数で表します。楽典の勉強をするときにまず最初に学ぶところですし、楽典の試験の第1問も大抵この度数です。基本的な考え方は簡単です。同じ高さにも名前が必要ですので、ドとドの関係を ... ]]>

音の高さの間隔

2つの音があるときにそれらの音の高さの間隔を度数で表します。楽典の勉強をするときにまず最初に学ぶところですし、楽典の試験の第1問も大抵この度数です。基本的な考え方は簡単です。同じ高さにも名前が必要ですので、ドとドの関係を1度ドとレを2度ドとミを3度・・・と数えていきます。ドとラはドも含めてドレミファソラと数えると6番目に出てきますので、6度です。これはあくまでも楽譜に表記された間隔です。例えばドとド♯、ドとレ♭は同じ間隔ですが、前者は1度、後者は2度です。ですので、楽譜になっていないものは本来は何度か判定できないものもあります。

完全、長、短、増、減

とにかく楽譜を見ると2つの音の隔たりは何度になるかはとても簡単に分かります。しかし例えばドから3度上の音といったときにいくつかの音が候補になります。どの3度上はミだということは分かりますが、普通のミかもしれないし、ミ♭かもしれない、さらにはミ♯やミ♭♭の可能性もあります。そこで普通のミを長3度ミ♭を短3度ミ♯を増3度ミ♭♭を減3度と名付けます。途端にややこしくなりますが、通常の隔たりで幅の広い方を長、狭い方を短、それよりさらに半音大きく離れたら、増減を付けるということです。さらに4度、5度、8度(1オクターブ)の通常の隔たりの時には完全を付けて、それぞれ完全4度、完全5度、完全8度といいます。そして完全が付くときに半音狭くなったり広くなったりしたら、長短は使わずに、いきなり増減を使います。もっと詳しく知りたい方はぜひ楽典の本を買って調べてみてください。

音の協和と不協和

きれいに溶け合う音の隔たりと、その逆に溶け合わない隔たりを協和不協和という言葉で表します。言葉の定義としては完全音程と長短3度または6度を協和それ以外を不協和と分類します。完全音程は協和するので完全音程と名付けられていますが、完全8度の全く同じ音のように感じられるものと、完全4度や完全5度のように明らかに別の音と感じられるものとは協和の度合いが違って感じられると思います。一方長2度も短2度も不協和とされます。不協和なものは協和するように変化したがりますが、長2度はしばらく聞いていくとこのままで馴染んでいきますが、短2度の場合は長く聞いていても不安感はなくなりません。これを利用して警告音は短2度がよく使われます。とりあえず協和不協和の分類はされますが、協和度が高いもの低いもの、不協和度も高いもの低いものがあるということです。

和音

和音は決めた1つの音(基音)から上に3度ずつ最低2つの音を積み重ねて(3和音)出来ていきます。ドを基音としたらその上にミソと加えたもの(ドミソの和音)です。和音は1小節1つで変わらないことも多いので、協和性が強い方が良いです。不協和音だと緊張が高すぎてすぐに協和音に解決したくなります。ですので2度では都合が悪く、また4度を積み重ねる。例えばレを基音としてソ、ドと重ねたとすると、基音のレとドが不協和になってしまうので、3度ずつの組み合わせが一番都合が良いのです。

メロディーと和音

メロディーに和音を付ける場合、または和音に合うメロディーを作るときには原則として和音の構成音がメロディーにたくさんあるようにしていきます。和音の音を全く使わないメロディーは難しくて歌えたものではありません。(例えばドミソの和音を弾きながらレファレシと歌うような感じ)そしてメロディーに和音を付ける場合いつも1つに決まるわけでは無く、いくつかの候補があることがあります。例えばハ長調でドの音だけが1小節続いている場合、ドミソの和音の可能性もあるし、ラドミの可能性もあり、さらにレファラドの可能性等などもあり、また途中で和音が変わる可能性もあります。どのような和音を使うかで曲の雰囲気が違ってきます。

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「音の高さ」https://liederabend.net/wp/%e3%80%8c%e9%9f%b3%e3%81%ae%e9%ab%98%e3%81%95%e3%80%8d/Wed, 14 Jan 2026 13:38:25 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12440

楽譜は主にリズムと音程を表しています。その他に強弱や速度の記号等を加えますが、圧倒的に大事なものはリズムと音程です。その中でリズムに関しては楽譜から正確に読み取れるかどうかという問題はありますが、わかりやすいところも多い ... ]]>


リズムと音程

楽譜は主にリズムと音程を表しています。その他に強弱や速度の記号等を加えますが、圧倒的に大事なものはリズムと音程です。その中でリズムに関しては楽譜から正確に読み取れるかどうかという問題はありますが、わかりやすいところも多いかと思います。しかし、音程に関してはなんだか分からないけれど感動的なメロディーに聞こえたり、緊張感があったり、とても穏やかだったりさらに和音や和声、または調性などよく分からないことが多いのではないかと思います。まずは音階から。

音の高さを表す言葉

よく分からないものに対して名前を付ける作業はとても大切です。音の高さに関してはドレミが一番有名ですが、ハニホやCDEなどありますので、まとめておきます。さらに固定ド、移動ドについても。

平均律と純正律

1オクターブを12の半音で分けて音階を作っていくのですが、とても難しく、色々な音階の作り方が出来ました。その中で純正律と平均律について。

調性

和音

メロディーは1つの音が時間と共に変化しながら作られますが、和音は同時にいくつかの音が鳴ります。まずは音程の間隔と和音について。

調性格論

調性には性格があるとして、それぞれの調の性質をまとめた学問があります。調の性格の理論で調性格論です。現代ではそれほど取り上げられるものではなく、バロック時代から古典の時代によく取り上げられていた学問です。確かにト長調とヘ長調では性格が違うようにも感じられるし、しかしバロックの時代より現代は半音ほどピッチが高くなっているともいわれています。そうすると当時ハ長調の性格(単純、素朴)だと言われていたものは現代ではロ長調の性格(重厚)ということになるのだろうか?当然そう言うことはなく今でも当時の調性の性格はそのまま生きているように思われます。

近々加筆します。

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音程の数学的な話https://liederabend.net/wp/%e9%9f%b3%e7%a8%8b%e3%81%ae%e6%95%b0%e5%ad%a6%e7%9a%84%e3%81%aa%e8%a9%b1/Mon, 12 Jan 2026 13:54:10 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12434

音の高さは周波数Hz(ヘルツ)で表します。そして1オクターブ高い音はちょうど2倍の周波数になります。まずはこれが大前提です。1オクターブはとても特殊でとても離れているにもかかわらず、同じような音に感じられます。オーケスト ... ]]>

1オクターブ

音の高さは周波数Hz(ヘルツ)で表します。そして1オクターブ高い音はちょうど2倍の周波数になります。まずはこれが大前提です。1オクターブはとても特殊でとても離れているにもかかわらず、同じような音に感じられます。オーケストラでチェロとコントラバスが同じ旋律を1オクターブ違いで演奏することが多々ありますが、2つの声部と言うより同じ声部が増強されたように聞こえてきますし、男性と女性が同じメロディーを同時に歌うと、本当は1オクターブ違うのですが、同じものを歌っているように感じられます。このように2倍の周波数は同じ音に感じられるほど近い響きになります。

周波数

1オクターブ高い音は100HZの場合200HZになります。その幅は100Hzです。この間に半音が12入りますので、半音の幅は100を12で割ると出てきそうですが、そんなに簡単ではありません。200Hzの1オクターブ上は400Hzです.今度は幅が200Hzになりますし、さらにその1オクターブ上は800Hzで幅が400Hzになります。ということで、半音の幅は何Hzだということは出来ません。ではどういう計算になるかというと、半音高い音は2の12乗根をかけた周波数になります。記号で書きたいのですが、キーボードで打てないので画像を貼ります。

数学の苦手な人にとっては頭が痛くなるような話だと思います。分からなくて大丈夫ですので、このまま読み進めていってください。この記号の意味は12回かけ算をすると2になる数という意味です。これが半音の幅で、計算すると1.059463094になります。基準になる周波数にこの数をかけると半音上、これを2回かけると長2度上の周波数が分かります。これで作られた音階が平均律になります。

純正律

理論的にはこうなのですが、実際は周波数を正しく測れる機械が無ければこの平均律は作れません。そこで別の方法で音階を作っていました。2倍の周波数で1オクターブ上の音になりますが、1.5倍の周波数で完全5度上の音になります。ドとソのような関係です。計算しやすいように200Hzを基準に考えてみます。1.5倍は300Hzです。きれいな数字になりますし、このようにきれいな関係になればなるほど良く溶け合う音になります。先ほどの計算でも完全5度上の音の周波数は計算できます。完全5度上には半音7個分高くしますので、先ほどの2の12乗根を7回かけ算します。計算すると1.498307077になります。1.5倍ではありません。200Hzの完全5度上が1.5倍の計算では300Hzだったのが平均律では299.6614154Hzになります。ほんの少しですが、平均律の方が低くなります。これが純正律と平均律の違いになります。

平均律と純正律

こうなると2つの違った音階が出来て使い分けなければならないような気もしますが、そんなことは出来ません。ピアノは平均律で調律しますので、ピアノとのアンサンブルの時は平均律で歌い、アカペラの合唱の場合は純正律で歌うなど出来るものではありません。完全5度はほんの少しの差でしたが、長3度はもう少し大きく違います。平均律よりも純正律の方が低くなりますが、意識して少し低めに歌うなどの必要はありません。ただただ良くハモるように歌うだけです。よっぽど精度の高い平均律の絶対音感を持っていたとしても、ハモる感覚に抗って平均律で歌いきるなど気持ち悪くて出来たものではありません。純正律できれいなハーモニーを作るために平均律との違いを調べて、いつもより低くとか高くとか意識する必要もありません。

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音階https://liederabend.net/wp/%e9%9f%b3%e9%9a%8e/Mon, 12 Jan 2026 12:08:04 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12428

楽譜には主にリズムと音の高さが書かれています。その他にテンポや強弱、表情などが入り感動的な演奏が作り上げられることになりますが、この中で音の高さが一番よく分からない部分なのでは無いでしょうか?リズムに関しては拍子とかテン ... ]]>

リズムと音の高さ

楽譜には主にリズムと音の高さが書かれています。その他にテンポや強弱表情などが入り感動的な演奏が作り上げられることになりますが、この中で音の高さが一番よく分からない部分なのでは無いでしょうか?リズムに関しては拍子とかテンポも含めて、再現が難しい事もあるとしても分からないということは少ないと思いますが、 音の高さに関しては調性とか和音が音楽を作っていることは分かってもこれらは何者なのかとか、なぜこのメロディーは感動的に感じられるのかとか、よく分からないもののそのまま受け止めるしか無いことが多いかと思います。

リズム

リズムは拍子が基本になりますし、音の高さは音階が基本になります。これらには先が読めるという共通点があります。2拍子の場合は強弱、強弱、強弱の繰り返しになりますので、多少はぐらかされることがあったにしろ、大部分はこの繰り返しだと予想することが出来、安心して音楽を聴くことが出来ます。ポリリズムのようにやや複雑なリズムになったとしても複雑なまま繰り返されるので、安心感は生まれてきます。毎小節拍子が変化したとすると、先が読めずに安心して音楽を聴けなくなります。

音階

音階において先が読める、安心できるというのは、主音に戻ろうという指向性です。主音はハ長調だとハの音(ド)、ヘ長調だとへの音(ファ)になります。この主音を中心に少し遠くに行っては戻り、また離れては戻ることを繰り返しながら音楽は出来ていきます。

音階の性格

ここからはハ長調で話をしていきます。すぐに主音であるドの音に戻っていては安心感は強いものの、面白みに欠けます。それで他の音にも寄り道をしていきます。ドの次に安心できる音、一時休憩できる音に5度上のソがあります。完全5度という音程になりますが、ソの音はドから離れているものの、ドの音との融和性が強く、ドの音で終わるのを完全終止と言いますが、ソの音で終わるのも半終止と名前が付いているように、一時立ち止まれる音になります。安定と表情は逆になることが多く、安定は表情に乏しく、不安定は表情豊かになりやすいものです。表情豊かな音の代表がミとラです。その証拠にこの2つが半音下がると短調に変わってしまいます。そしてドに向かう指向性の一番強い音がシの音です。主音の半音下ですが、導音と特別に名前が付けられています。シの音が長く伸ばされたり、何度も演奏されるとドの音に向かうエネルギーがたまってきて、ドの音にたどり着くとほっとするという構造になります。残りのレとファは経過的な音だったり、調性から遠く離れようとする音にも聞こえてきます。

まとめ

音階の各音が持っている性質について書きましたが、別の人が書くと少し違う表現になるでしょうし、大枠は同じだと思いますが、やや違った捉え方も出来ると思います。しかし、音階は音の高さを表すものではありますが、音の色合いが既にあるのだということが重要だと思います。ミファとシドは同じ半音ですが、ミファの少し違う世界に行こうとする感じとシドの緊張感は違うものになります。

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