久米音楽工房 声楽、発声、ピアノのレッスン 神奈川県川崎市https://liederabend.net/wp声楽、発声(久米聖一)、ピアノ(武田正子)のレッスン 神奈川県川崎市Sun, 11 Jan 2026 03:38:31 +0000jahourly1https://liederabend.net/wp/wp-content/uploads/2020/10/cropped-kumeongaku-1-32x32.png久米音楽工房 声楽、発声、ピアノのレッスン 神奈川県川崎市https://liederabend.net/wp3232 「常識が発声を邪魔する」https://liederabend.net/wp/%e3%80%8c%e5%b8%b8%e8%ad%98%e3%81%8c%e7%99%ba%e5%a3%b0%e3%82%92%e9%82%aa%e9%ad%94%e3%81%99%e3%82%8b%e3%80%8d/Thu, 08 Jan 2026 14:08:34 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12416

このホームページでは思いついたままにたくさんの記事を書いてきました。今では500を超える数になり、必要な情報を取り出すのに苦労するほどになっています。それで最近いくつかの項目に分けて、まとめのページを作っています。ここで ... ]]>

このホームページでは思いついたままにたくさんの記事を書いてきました。今では500を超える数になり、必要な情報を取り出すのに苦労するほどになっています。それで最近いくつかの項目に分けて、まとめのページを作っています。ここでは発声の常識について、特に疑わしいものや間違って捉えやすいものをまとめていきます。随時加筆していきますので、時折見ていただければと思います。

発声に関する常識

発声に対して良いとか悪いとかされる常識のようなものがあります。このようなものは長い歴史の中で洗練されて残ってきたものでとても有効なものもあるし、長年信じられてきたものの全く効果が無かったり、場合によっては邪魔をするものもあります。ここでは疑わしいか間違って解釈されてしまいそうな常識を集めてみます。

脱力

歌に限らず脱力は良いこと力を入れるのは良くないといった意見をよく目にします。本当は必要なところには力を入れるし、そうでないところには入れない。ということが正解であるはずです。簡単なことではありますが、意外と脱力の方にバイアスがかかりやすいのが現状です。

余談ですが、このホームページを見やすくするために、それぞれのページの要約を冒頭に入れられないかとChat-GPTを使ったことがありましたが、役に立たず、見送りました。その要約は本文の内容を引用し、~することによって脱力が出来、安定した声になるでしょう。といった締めくくり方でした。そのページのみならず、他でも脱力が大切だとは全く書いたことがないので、とても変なことですが、AIは純粋に要約をしてくれると言うことでは無い事と、脱力はそのくらい常識になっているのだと感じました。

共鳴のスペースを広げる

共鳴に関してはまとめのページを作りましたので、そちらを見てください。

口を大きく開ける、縦に開ける

口の開け方に関しても意見は偏っているように思います。まずは大きく開けた方が良いと言うこと、次は縦に開けた方が良いと言うこと。どちらも疑わしいのでこのことについて。

明るい声

「明るい声ですね。」もしくは「暗い声ですね。」と言われたときに、明るい方が良いように思ってしまうことは無いですか?その他のことについても明るいは良くて暗いは悪いという印象は無いでしょうか?すべてにおいてこのように思われすぎているように思います。良し悪しと関係ない音の明るさと、良い声の条件になる声の明るさの話です。

遠くに音を飛ばすようにしっかりと息を吐く

音を遠くまで飛ばしたいとは誰もが思うことだと思います。そしてそのために息をたくさん吐こうとすることは無いでしょうか?息の量と音が遠くに届くのは関係が無いという話です。

近々加筆します。

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「声種」https://liederabend.net/wp/%e3%80%8c%e5%a3%b0%e7%a8%ae%e3%80%8d%e3%81%be%e3%81%a8%e3%82%81/Sun, 04 Jan 2026 11:19:55 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12388

ソプラノ、アルト、テノール、バスなどを声種といいます。 それぞれの声種ならではの課題などについて]]>

声種

ソプラノ、アルト、テノール、バスなどを声種といいます。

声種の特徴

それぞれの声種ならではの課題などについて

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声種の実際https://liederabend.net/wp/%e5%a3%b0%e7%a8%ae%e3%81%ae%e5%ae%9f%e9%9a%9b/Sun, 04 Jan 2026 05:54:49 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12383

声種は女性の場合高い方からソプラノ、メゾソプラノ、アルト、男性はテノール、バリトン、バスと分類していきます。しかしこれが均等に同じ人数いるという訳ではありません。女性の場合は圧倒的にソプラノが多くなります。そしてほんの少 ... ]]>

実際の声種

声種は女性の場合高い方からソプラノ、メゾソプラノ、アルト、男性はテノール、バリトン、バスと分類していきます。しかしこれが均等に同じ人数いるという訳ではありません。女性の場合は圧倒的にソプラノが多くなります。そしてほんの少しのメゾソプラノ、低い声の人はアルトではなく、コントラアルトといわれることが多く、結局たくさんのソプラノ少しのメゾソプラノごくまれにコントラアルトといった割合になります。もちろんコントラアルトや低めのメゾソプラノがアルトと分類されることもあります。

男性の場合はテノールとバリトンがほぼ同数か、ややテノールが多いくらいになります。そしてバスはごくまれになり、バリトンの低めの声の人をバスバリトンと分類することが多いです。またバリトンのやや高めの人をハイバリトンといって、ハイバリトンの人も結構たくさんいます。

合唱で声種を決めるときの問題点

合唱では混声の場合通常ソプラノ、アルト、テノール、バスの4パートに分類しますが、これがほぼ同数の方がバランスが良くなります。まず女性の場合はメゾソプラノ、アルト、コントラアルトの人はすべてアルトのパートを歌うことになりますが、それでもソプラノの方が多いので、本来はソプラノの声なのに、アルトを歌う人が出てしまいます。またメゾソプラノは結構高い音も歌いますが、合唱のアルトのパートはあまり高い音が出てこないので、高音の練習が不足してしまいます。

男性の場合はそれほど大きな問題はありません。ハイバリトンであってもテノールのパートを歌うのは大変なので、テノール以外の人はすべてバスのパートを歌うことになります。

ということで男性よりも女性の方が問題があることが多いです。ベストな解決法は見つかりませんが、声種の合わないところで歌う人やまだ決定していない人は時々別のパートを歌うことも良いかもしれません。

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声種を決めるhttps://liederabend.net/wp/%e5%a3%b0%e7%a8%ae%e3%82%92%e6%b1%ba%e3%82%81%e3%82%8b/Sun, 04 Jan 2026 03:35:36 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12380

ソプラノ、アルト、テノール、バスのような声の違いを声種といいます。通常ソプラノとアルトの間にメゾソプラノ、テノールとバスの間にバリトンを加えますし、さらに細かい分類をすることもあります。練習を重ねていくと声種は決まってい ... ]]>

ソプラノ、アルト、テノール、バス

ソプラノ、アルト、テノール、バスのような声の違いを声種といいます。通常ソプラノとアルトの間にメゾソプラノ、テノールとバスの間にバリトンを加えますし、さらに細かい分類をすることもあります。練習を重ねていくと声種は決まっていき、プロの歌手になるとテノールの久米聖一です。というように肩書きのようについて回ります。声種は一旦決まるとずっとそのままでなければならないといったものでもないので、稀に途中で変わることもあります。ただし、プロの歌手で声種は決まっていないということはありません

声種の決め方

声種は最初からはっきりしている場合もありますが、とても難しい事もあります。高い声が出るからソプラノ、出ないからアルトといった決め方は良くありません。基本的な考え方としてはやや高い方が歌いやすければソプラノ、それよりも少し低い方が歌いやすければアルト、つまり一番自然に出せる中心音の高さで声種を決めるということになります。ただ歌い慣れていない人の中心音はしゃべるときの音の高さになりますので、とても低くなります。ですので、ある程度トレーニングした後で中心音を探し、声種を決めるということになります。本来ならばそれまでは声種を決めなくても何の問題もありません。楽譜は中声用で歌えればそれで良いし、中声用では高くて歌いにくければ低声用から始めれば良く、低声用で始めた人が最終的にソプラノやテノールになっても問題ありません。

合唱の場合

声種の決定は難しく、急ぐ必要は無いということを書きましたが、合唱団に入ったらその日のうちに声種を決めなければなりません。本当はとてもやっかいなことですが、決まらない限り一緒に歌うことは出来ません。ですので便宜上高い音が出せたらソプラノやテノール、出なければアルトやバスといったことになりますが、最初はこれで良いと思います。ただしその後が問題で、本来はソプラノなのに高い音がまだ出なかったためにアルトで歌っているとします。そうすると中心音が低いままで歌い続けるし、高い音を出す機会が少なくとも曲の練習では全くありません。結果ソプラノになるチャンスが無いまま長く歌い続けることになってしまいます。

正しい声種を見つけること

本来の声種で無くても歌っていければ良いようにも思えそうですが、そうでもありません。プロのとても有名なソプラノ歌手が低い声が出たからといってアルトとして練習をしていたとしたら、おそらくほとんどの人がプロにはなれずに終わっていたと思います。本当にふさわしい声でなければ上達の限界が来てしまうことになります。逆に最終的にソプラノになるだろう人であってもまだ高い音は難しく、中間域も不安定なときに高い音の練習ばかりやるのもよくありません。まずは安定した中間域を作り、それが壊れない範囲で少しずつ高音への挑戦をすべきです。とにかく正しい声種に向かっての練習は難しので、出来ることならば信頼の置ける先生の元で近い目標と遠い目標をはっきり持ち少しずつ進めていく必要があります。

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「声に関する用語」https://liederabend.net/wp/%e5%a3%b0%e3%81%ab%e9%96%a2%e3%81%99%e3%82%8b%e7%94%a8%e8%aa%9e/Sat, 03 Jan 2026 11:16:24 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12377

声に関する用語はたくさんあります。用語を増やすことにはあまり賛同できませんが、便利なところもあり、用語が分からないために理解できなこともありますので、少しまとめてみます。 ジラーレとアクートは共にイタリア語ですが、レッス ... ]]>

声の用語

声に関する用語はたくさんあります。用語を増やすことにはあまり賛同できませんが、便利なところもあり、用語が分からないために理解できなこともありますので、少しまとめてみます。

頭声、中声、胸声

ジラーレとアクート

ジラーレとアクートは共にイタリア語ですが、レッスン等で使われてもよく分からない用語1つだともいます。

声区の転換点

声区の転換点をイタリア語ではパッサージュ英語ではチェンジといいます。声区が変わるときにその境目をなめらかにつなげることが大切になります。

声区と声の重さに関する用語のまとめ

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共鳴のためのスペースを広げようとすることの問題点https://liederabend.net/wp/%e5%85%b1%e9%b3%b4%e3%81%ae%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ae%e3%82%b9%e3%83%9a%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%82%92%e5%ba%83%e3%81%92%e3%82%88%e3%81%86%e3%81%a8%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%93%e3%81%a8%e3%81%ae%e5%95%8f/Sat, 03 Jan 2026 09:36:08 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12374

共鳴の話になると必ずスペースをどう広げるかという話になっているように思います。固い壁で囲まれた部分が一番共鳴に有効なので、そこに関節などがない限り、広げることも狭くすることも出来ませんが、不思議なことにスペースを広げるこ ... ]]>

良い共鳴のためにはスペースを広げる?

共鳴の話になると必ずスペースをどう広げるかという話になっているように思います。固い壁で囲まれた部分が一番共鳴に有効なので、そこに関節などがない限り、広げることも狭くすることも出来ませんが、不思議なことにスペースを広げることが大切だという説に賛同する人が多いようです。しかし、どうせ変化しないのであれば、有効では無くても害はないので、問題にすることはないように思えますが、実は害もあるという話です。

喉を開いて閉じる

喉を開くという言葉が発声においては多用されていますが、これは何度も書いていますが、声帯を引き伸ばすということです。ただ、喉を開けると言われると、スペースを広げると考えやすくなります。しかし、声帯は閉じていなければ絶対に声は出ません。さらに強く閉じなければ強い音は出ません。こうなるととても矛盾をはらんだ言葉ですが、喉は開いて閉じることに向かって頑張っていかなければならなくなります。まずは何をしたら良いのか分からず、とても混乱してしまいます。

喉を開こうとするときの問題

例えば窓を開きながら閉じてと指示された場合、それは出来ないと誰もが思うでしょうが、それでもそうしなければならなくなったらおそらく、ほんの少し隙間を残しつつ窓を閉じるのではないかと思います。結局窓はちゃんと閉じなくなってしまいます。声もそうなりやすく、喉を極力開きながら閉じようとすると、たとえ声帯は閉じるけれど喉の奥は開けるといった少し違う部分だと思ったにしても、結果声帯の閉鎖の悪い音、つまり息混じりになったり、ぼやっとした感じのクリアでは無い音になったり、長く伸ばしづらい、広がりの無い音になったりします。良い音にはならないので何か手を打たなくてはなりません。

それでもスペースを広げることは正しいとすると

それでもスペースを広げることに固執してしまうと、別のことをしなければならなくなります。例えばお腹に力を入れるとか、声を前に出すとか、頬骨を上げるとか等、これらはすべて声帯が閉じるように働きますが、根本的に声帯が強く閉じないように頑張ってしまっているので、苦労の割には効果が出ず、さらに力を入れなければならなくなって、もっと脱力してと言われ、頑張ってきたものをすべて放棄しなければならなくなってしまいます。

逆の例

これまでの話は声帯はしっかりと閉じられなければならないのに、スペースを広げなければということで、十分にそれが出来ないというところから始まっていますが、逆のことも考えられますので、加えておきます。大きな声を出したいと思って、強く声帯を閉じようとしたとします。これは何の問題も無いのですが、この場合条件が付きます。声帯がしっかりと引き伸ばされている土台の中で強く閉める必要がありますが、それなしに閉鎖だけ強くしてしまうとまず音が下がってしまいますので、必要な音程を出すのにとても苦労します。そして声帯が引き伸ばされていない状態で強く閉じると声帯はバタバタと不規則に振動しますので、汚い声になるし、疲れやすくなります。それでも続けていると一時的に声が出なくなってしまいます。声帯が腫れてしまうのです。

声帯を引き伸ばして閉じる

声帯を伸ばす筋肉と閉じる筋肉は別のものですので、これを同時にやることは可能になります。(開いて閉じるのは不可能です)これらには矛盾はないので、出来るはずですが、なかなか難しいところでもあります。声帯を引き伸ばすときにはこれに集中して、それ以外のことは無視するし、閉鎖を強くしていくときには声帯の伸展を常に確認しながらの練習が必要になります。指導者はそれを明確に分けて判断する必要があります。

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「共鳴」https://liederabend.net/wp/%e3%80%8c%e5%85%b1%e9%b3%b4%e3%80%8d%e3%81%be%e3%81%a8%e3%82%81/Tue, 30 Dec 2025 12:42:51 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12366

まずは共鳴とは何かというところから 共鳴と倍音は全く違うものなのですが、同じように使われることもあるようです。まずはどういう違いがあるのかについて。 ホールや練習室の共鳴、また防音と遮音の違いなど追加の情報です。何かと便 ... ]]>

共鳴の定義

まずは共鳴とは何かというところから

共鳴と倍音

共鳴と倍音は全く違うものなのですが、同じように使われることもあるようです。まずはどういう違いがあるのかについて。

口の中のと鼻腔の共鳴について

練習室やホールの共鳴

ホールや練習室の共鳴、また防音と遮音の違いなど追加の情報です。何かと便利なこともあると思います。

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鼻腔共鳴https://liederabend.net/wp/%e9%bc%bb%e8%85%94%e5%85%b1%e9%b3%b4/Tue, 30 Dec 2025 11:57:27 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12363

口の中の上部の壁のやや奥にある部分を軟口蓋といいます。発声ではこの軟口蓋を持ち上げてと頻繁に言われます。そしてその理由として「軟口蓋を持ち上げると鼻腔が広がり、共鳴のためのスペースが大きくなってよく響く音になる」と続きま ... ]]>

軟口蓋を持ち上げる

口の中の上部の壁のやや奥にある部分を軟口蓋といいます。発声ではこの軟口蓋を持ち上げてと頻繁に言われます。そしてその理由として「軟口蓋を持ち上げると鼻腔が広がり共鳴のためのスペースが大きくなってよく響く音になる」と続きます。しかしよく考えてみると変です。

おかしな部分

1,鼻腔にとって軟口蓋は床に当たる場所です。軟口蓋を持ち上げることが出来たとしたら、床が上がってきますので、鼻腔は狭くなります。

2,共鳴は堅い部分に音がぶつかり反射することですので、スペースが広くなることは大切では無い。広くなって良いことがあるとすれば低い音の共鳴が強くなるということだけです。

3,軟口蓋には関節などありません。果たして持ち上げることなど出来るのでしょうか?

新しい考え

このようにつっ込みどころ満載の理論ですので、違う考え方が出てきます。今度は軟口蓋は下げるべきだといった考え方です。そうなると鼻腔は広がり、鼻腔共鳴が増え音が豊かになるということですが、スペースを広げることが共鳴を強くすることにつながるといったことからは抜け出せていないようです。どちらも論理的にはおかしなところが多いのですが、実際に歌っていくときに軟口蓋は持ち上げるように感じながら歌った方が良いのか下げようとして歌った方が良いのかは大きな問題となります。どちらも間違っているのでどちらがより正しいのかと考えても答えは出ません。しかしどちらを採用した方が良いのかは明らかです。絶対に軟口蓋は持ち上げられるように感じながら歌った方が良いです。理由は軟口蓋を持ち上げようと思いながら練習した人から優れた歌手がたくさん生まれているからです。

軟口蓋を持ち上げる理由

音をだんだん高くしていくときに声帯は徐々に薄くのばされる必要があります。この時音の響くポイントが鼻の付け根から徐々に額に向かって上がっていく感じがします。さらに余分な周波数の振動が少なくなり、整理された音になります。そしてこの整理された音、中心音がしっかりしてその他の周波数の音が少なくなると、より効率よく共鳴が起こります。その結果良く響くように感じるのです。

軟口蓋が上がるように声を出そうとすると声帯が伸ばされ、余分な振動が減り中心音の音程が多くなり、その結果共鳴が効果的に行われるということです。

軟口蓋を下げようとすると

鼻腔を共鳴のために広げなければならないといたら、軟口蓋を下げるというのは納得いくところですが、そうすると高音が出しにくくなるし、声帯の閉鎖も緩くなりますので、息っぽいモコモコした音になりやすくなります。古くから用いられている練習方法はその理由が間違っていたとしてもそれなりの意味があることもあります。しかしはっきりと間違った習慣だと分かったら、迷わず新しい方法を取り入れるべきで、なかなか難しいところです。

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共鳴と倍音https://liederabend.net/wp/%e5%85%b1%e9%b3%b4%e3%81%a8%e5%80%8d%e9%9f%b3/Tue, 30 Dec 2025 09:46:23 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12360

共鳴と倍音は全く違うものですが、同じようなもので、さらにそれが多いほど良い響きになるといった考え方が多いように思います。今回はこの2つについて考えてみます。 声が生まれるとどんな声であれ秒速340mで伝わっていきます。こ ... ]]>

共鳴とは、倍音とは

共鳴と倍音は全く違うものですが、同じようなもので、さらにそれが多いほど良い響きになるといった考え方が多いように思います。今回はこの2つについて考えてみます。

共鳴とは

声が生まれるとどんな声であれ秒速340mで伝わっていきます。この声が壁にぶつかったときに吸音される壁であればそこで消えてしまいますが、反射する壁の場合は声は壁で反射し次の壁に向かって進んでいきます。そしてまた次の壁にぶつかって反射するといった繰り返しをし続けます。音は空気中を進むときに少しずつ小さくなるし、反射の時にも少しずつ小さくなっていきますので、そのうちに消えてしまいますが、よく響くホールであれば2秒ほど音は残ります。さらに声はぶつかって反射されますが、周波数の同じ元の声と重なったときに増幅されて音量が増えたりもします。良い響きを作るには必要な要素ですが、ホールの壁をもっと堅い素材にすると残響時間はさらに延び、細かなパッセージなどが判別できないほどにもなります。また耳障りな音が増幅されると、決して心地良い響きにはなりません。つまりある程度の共鳴は必要だが、あればあるほど良いわけではないということです。

倍音とは

倍音は共鳴とは全く違うものです。ある周波数の音が出されるとその2倍、3倍の周波数の音が同時に聞こえます。100Hzの音の場合、200Hz、300Hzの音も同時に聞こえるといった現象です。ただしこれはとてもかすかな音です。とても静かな場所で全く雑音の無い状態で耳を澄ませたときにほんの少し聞こえるかどうかの音です。例えばドの音を出したときに第1倍音は1オクターブ高いドの音、第2倍音はさらにそこから完全5度上のソの音、第3倍音は元の音から2オクターブ高いドの音という風に積み重なっていきます。倍音の多い音は楽器では作れそうな気もしますが、声では無理です。声を出したときに1オクターブ上の音がビンビン聞こえてくる演奏など聴いたことがありません。つまりコントロールは出来ないだろうと思います。しかしもし倍音を強く出せたとしたら、とても不都合なことが起こります。例えばドミソの和音を出したときに第1倍音はそのまま1オクターブ上が聞こえるだけなので問題はありませんが、第2倍音になるとドの音はソに、ミの音はシに、ソの音はレになります。つまりドレミソシが同時になることになります。こうなると和音は崩壊します。強く出すことは不可能な上に、もし強く出てしまったら困ったことになるのが倍音です。

共鳴も倍音も多い方が良いと思ってしまう

こう考えると共鳴は必要だが、多ければ良いといったものではないし、倍音に関してはほとんどコントロールできないし、もしとても強く高次の倍音が出てしまったら困ったことになるということが分かっていただけるかと思います。しかしなぜか倍音が増えるといい音になるなどと言われると、きっとそうなんだと思い込んでしまうようなバイアスがかかりやすいものです。

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練習室の共鳴、吸音と遮音https://liederabend.net/wp/%e7%b7%b4%e7%bf%92%e5%ae%a4%e3%81%ae%e5%85%b1%e9%b3%b4%e3%80%81%e9%98%b2%e9%9f%b3%e3%81%a8%e9%81%ae%e9%9f%b3/Tue, 30 Dec 2025 03:28:36 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12358

部屋の中の共鳴についても知っておくと声の共鳴について理解が深まると思いますので、これについて書いていきます。口から出た声は部屋の中の固い壁にぶつかると反射します。もし部屋の中の壁が柔らかい素材だけで出来ていたとしたら、反 ... ]]>

部屋の中の共鳴

部屋の中の共鳴についても知っておくと声の共鳴について理解が深まると思いますので、これについて書いていきます。口から出た声は部屋の中の固い壁にぶつかると反射します。もし部屋の中の壁が柔らかい素材だけで出来ていたとしたら、反射せずに吸収されてしまいますので、とても響きの悪い部屋になります。ですので、練習室はほど良く共鳴が起こるように工夫をして作られます。

防音と遮音

我が家にも防音室を作っていますが、この工事の時、業者の方から吸音と遮音は違うという話を聞きました。通常防音という言葉で一つにされていることが多く、隣の家に音が漏れないように部屋の中にたくさん吸音材を貼ったりすることもありそうですが、確かに部屋の中の音は吸収されて響かなくなりますが、外に漏れる音はあまり変わらず、遮音するためには別の工事が必要ということでした。ですのでここでも吸音は室内の音の響きを軽減するもの、遮音は室外に音が漏れないようにすることと定義します。

コンクリートと木

厚いコンクリートで囲まれた部屋と、木で囲まれた部屋を比較してみます。コンクリートの部屋の方が共鳴が多く、とてもうるさく感じます。それに比べて木の部屋はそれほどうるさくも無い、ほど良い響きになります。しかし部屋の外で漏れてくる音を比較すると、厚いコンクリートの部屋からはほとんど音漏れは無く、木の部屋からはしっかりと中の音が聞こえてきます。この違いが吸音と遮音の違いです。

吸音

ピアノの共鳴板は木で出来ていますが、これが金属だったらもっと良く響きます。しかしそうすると高い響きの共鳴が木よりも多く、音が汚くなるそうです。高い響きが混ざる方が良い音になるといった先入観があることも多いかと思いますが、実際は汚い音ほど高い周波数の音がたくさん混ざっています。これはスマホのオシロスコープのアプリでも簡単に検証できます。部屋の中が響きすぎるときには絨毯をひいたり、カーテンをつけたり、壁に布を貼ったりなどで調整できますが、良い音となるとその分量や素材の選択が難しいところです。

遮音

部屋の中の吸音と比べて、部屋の外に音が漏れないようにする遮音はとてもやっかいです。厚い鉄板で囲ってしまえばしっかりとした遮音が出来るそうですが、工事も大変で重量も相当増え現実的ではありません。我が家の防音は鉛のシートが何層にも壁に入っているそうです。余談ですが、遮音を業者に頼んだときに部屋の中にたくさんの吸音材を入れることを提案されたら、別の業者を探した方が良いでしょう。

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口の中の共鳴https://liederabend.net/wp/%e5%8f%a3%e3%81%ae%e4%b8%ad%e3%81%ae%e5%85%b1%e9%b3%b4/Tue, 30 Dec 2025 02:47:51 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12355

前回共鳴の基本的なことを書きました。その中でおそらく共鳴は主に気管と鼻腔で起こっていると書きましたが、口の中も使えそうなのにあまり共鳴は起こらない、そしてそれが都合が良いということに関して書いていきます。 共鳴が起こる重 ... ]]>

共鳴の器官としての口

前回共鳴の基本的なことを書きました。その中でおそらく共鳴は主に気管と鼻腔で起こっていると書きましたが、口の中も使えそうなのにあまり共鳴は起こらない、そしてそれが都合が良いということに関して書いていきます。

共鳴の起こる条件

共鳴が起こる重要な要素は堅い素材で出来ていることです。上顎は堅いですので、それにふさわしいのですが、舌が柔らかすぎます。上顎で反射した音は舌で大半が吸収されてしまうでしょう。繰り返しの反射がないので、共鳴はあまり起こらないことになります。

もし口の中が重要な共鳴のための器官だったら

口の中の形は母音によって大きく変化します。もし口の中の共鳴が多かったら、母音が変わる度に響きが変わってしまいます。おそらく音楽はそれに耐えられなかったでしょうから、言葉を音楽に乗せるのは断念され、一つの母音で歌うヴォカリーズが歌のメインの形になっていたでしょう。

母音で音質が変わる

これに反して、母音が変わったときに音質が変化しすぎて困っている人も多いと思います。イの母音で平べったい音になりすぎるとか、ウの母音が浅くなってしまうとか、エの母音が伸びの悪い音になってしまうとか色々あります。母音は主に口の中の形の変化で作られますが、口の中の共鳴が関係ないとすれば何が問題なのだろうかということになります。これは簡単で、口の中の形が変わるときに声帯が影響を受けてしまって、他の母音とは違ったものになってしまっているからです。声帯は口の中に比べるととてもとても奥にあります。本来は口の中の形が変わっても声帯は変わりなく準備することが出来るはずなのですが、意外と難しく、影響を受けてしまいがちになります。

母音で声帯の状態が変わることを利用しての発声

母音で声帯の状態が変わりやすいのはやっかいで、何の苦労も無く同じ声帯の状態を作れればどんなに良いだろうと思いますが、この変化を発声で利用することもあります。ウの母音は声帯が伸びやすいのに比べて、閉鎖がしにくい母音です。喉の開いた状態を発見するには好都合なので、声帯が引き伸ばされた感覚がよく分からない人にとっては良い練習になります。しかし声帯の閉鎖は悪くなり安いので、その時はアの母音に切り替えます。声帯が閉まった感じが分かりやすくなります。ほど良く伸ばしてほどよく閉めたいときにはオの母音が有効です。

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共鳴の基本https://liederabend.net/wp/%e5%85%b1%e9%b3%b4%e3%81%ae%e5%9f%ba%e6%9c%ac/Mon, 29 Dec 2025 11:03:10 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12351

楽器にはごく小さな発音体が必ずあり、それが楽器本体の共鳴によって音楽に生かせる音に変わっていきます。発音体は声の場合声帯ですが、ピアノは弦とハンマー、金管楽器は唇、クラリネット等のリード楽器はリードの部分(口にくわえてい ... ]]>

楽器の本体は共鳴のために作られている

楽器にはごく小さな発音体が必ずあり、それが楽器本体の共鳴によって音楽に生かせる音に変わっていきます。発音体は声の場合声帯ですが、ピアノは弦とハンマー、金管楽器は唇、クラリネット等のリード楽器はリードの部分(口にくわえている部分)。とても小さな部分で作られた音が楽器本体の共鳴によって豊かな響きを作り出しているわけです。その証拠に発音体の部分だけを取り出して音を出しても(例えば管楽器のマウスピースだけの音)、音楽表現できるほどの音にはなりません。共鳴はとても大切です。

共鳴のために必要なこと

では共鳴が起こるように楽器を作っていくときに必要な要素は何でしょうか?それは堅い素材で出来ていることです。堅い素材で出来た壁があることにより、発音体で作られた音はそれらの壁に何度も反射して長く音を保つことが出来るし、反射した音の波が干渉して増幅し合うことになります。これらの繰り返しが大きな音や豊かな響きを作り出すことになります。

空間が広いことは重要では無い

堅い素材だけでは無く、広い空間がある方が共鳴が強くなるように思うかもしれません。もしそうであればあらゆる楽器は可能な限り大きくなるはずですが、そうではありません。大きな楽器は低い音の共鳴のために必要になりますが、高い音にとっては小さな楽器の方が良いのです。

声の共鳴

では声はどのように共鳴されているのかということになりますが、しっかりと研究されたものは見つかりません。ただおそらく、気管の中や鼻腔などではないかと思われます。口の中も考えられそうですが、口の中は共鳴に対してあまり重要ではないのではないかと思われます。このことについては次回別の記事に書こうと思います。共鳴に必要な要素である堅い素材に対して、舌は柔らかすぎます。

共鳴のためにスペースを広げる?

声の共鳴のためにスペースを広げるという話が良く出てきますが、骨で囲まれた鼻腔を広くしたり、気管をもっと長くしたり太くしたりもできないでしょうから、基本的に出来ません。さらに前に書いたようにスペースを広げられたとして、低い音の共鳴は増えますが、逆に高い音には向いていません。共鳴のためにスペースを作ろうとすることは無意味です。ちなみに管楽器の場合チューニングで音が高かったら、楽器のある部分を伸ばします。共鳴のスペースが少し広がることになりますが、音量が増えたりはしません、音程が低くなります。

歌のための共鳴

さて歌を歌うときの共鳴について歌い手は何が出来るかということになりますが、ここまでの話で分かると思いますが、何も出来ません。これも次回書こうと思いますが、共鳴のためにスペースを広げようとすることは害もありますので、考えない方が良いです。しかし唯一歌い手に出来ることがあります。それは発音体(声帯)で作られる音をきれいにすることです。声は声帯が高速でぶつかり合うことによって作られますので、きれいに一つの音程だけ出すというのはとても難しくなります。それでも中心の音程が強く出てそれ以外が少なくなるときれいな音になっていきます。そうすると中心の音程がより増幅されていきますので、よりきれいに響く声が出来ます。

喉を開く

このサイトでは何度も喉を開くのはスペースを広げることでは無く、声帯を引き伸ばすことだと書いています。声帯を引き伸ばすとぶつかり合ったときの振動が整理されて、中心の周波数が多くなります。これが共鳴によって増幅されて、豊かな響きになっていきます。

おまけ

レッスンでこのような話をしてもやはり共鳴のスペースを広げなければと思う人は多く、なかなか実感として理解するのは難しいようですが、それでもその人からスペースを広げなければという話が出なくなると急に声が良くなったりもします。理解できなくても良い声になることもありますが、本当の意味で理解するということは大切なのかもしれないとも思います。

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「イタリア歌曲」https://liederabend.net/wp/%e3%80%8c%e3%82%a4%e3%82%bf%e3%83%aa%e3%82%a2%e6%ad%8c%e6%9b%b2%e3%80%8d%e3%81%be%e3%81%a8%e3%82%81/Mon, 01 Dec 2025 08:54:56 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12329

声楽の練習を始めるときにイタリアの古典歌曲から始めることが多いと思います。色々と理由もあるのですが、まずはいくつかの曲について書いていますので、まとめてみました。曲の全体的な解説では無く、ある要素に注目して書いていますの ... ]]>

声楽の練習を始めるときにイタリアの古典歌曲から始めることが多いと思います。色々と理由もあるのですが、まずはいくつかの曲について書いていますので、まとめてみました。曲の全体的な解説では無く、ある要素に注目して書いていますので、曲の考え方の参考になればと思います。

日本で出版されているイタリア古典歌曲集は全音楽譜出版社と教育芸術社が有名ですが、これらの違いやイタリア古典歌曲集はとても特殊な状況にありますので、その辺についてはそのうちに新しく記事を書こうと思っています。

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「喉を開ける」https://liederabend.net/wp/%e3%80%8c%e5%96%89%e3%82%92%e9%96%8b%e3%81%91%e3%82%8b%e3%80%8d%e3%81%be%e3%81%a8%e3%82%81/Sun, 30 Nov 2025 07:23:40 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12323

慣れていない人が高い声や大きな声を出すと苦しく感じます。その時喉が締まっていると言われると確かにそうだと思ってしまいます。音が喉から離れてくれないような感じがしますので、開くべきところが開いていないのではないかと思います ... ]]>

喉が締まっている

慣れていない人が高い声や大きな声を出すと苦しく感じます。その時喉が締まっていると言われると確かにそうだと思ってしまいます。音が喉から離れてくれないような感じがしますので、開くべきところが開いていないのではないかと思います。そこでもっと喉を開けなければならないと言われると、これもそうだと思うでしょう。しかし、大原則として、喉を開けるのはスペースを作るのでは無く、声帯をほど良く引き伸ばすことです。

喉を開けるメカニズム

スペースを広げる

それでも喉を開けるのはスペースを作るためだ、スペースが広がることにより共鳴が豊かになると考えてしまうことについて。

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「フースラー」https://liederabend.net/wp/%e3%83%95%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%81%ae%e8%a8%98%e4%ba%8b/Thu, 27 Nov 2025 10:39:58 +0000https://liederabend.net/wp/?p=12061

声楽家で教育者でもあったフレデリック・フースラーはドイツのデットモルト音楽学校で発声法を教えます。そのお弟子さんの一人リンデンバウム先生の弟子として私が支持した森先生が発声法を習い、それを受け継いだということになります。 ... ]]>

フースラーの発声法とは

声楽家で教育者でもあったフレデリック・フースラーはドイツのデットモルト音楽学校で発声法を教えます。そのお弟子さんの一人リンデンバウム先生の弟子として私が支持した森先生が発声法を習い、それを受け継いだということになります。

フースラーはその当時ドイツ人とイタリア人の歌にとても大きな違いがあったので、骨格や筋肉に違いがあるのではないかと思い、解剖学的に発声を研究した人です。もちろんそのような違いは無く、研究の結果、感覚的に行われていた発声指導に、しっかりとした解剖学的な理論を加えていきました。簡単に言うと筋肉の動きと発声の関係を研究した人ということになります。その概要はSingen「歌うこと」という本にまとめられており、私たちも手にすることが出来ます。

アンザッツ(声の集中するポイント)

声の焦点のようなものを日本語では「あたり」、ドイツ語ではアンザッツといいます。フースラーに関してはこのアンザッツに関して一番多く語られますので、まとめてみました。

アンザッツの利用例

ここではフースラーに関する基本的なことと、アンザッツのみをまとめてみました。本では甲状軟骨(のど仏)の中とその周辺の筋肉が声にどのように影響しているのかを細かく書いてあります。また、呼吸筋との関連についても書いてありますが、とても専門的になりますので、割愛しています。ただ呼吸と喉の関係はあちこちに書いていますので、別の機会にまとめを作ろうと思います。

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第25回Lindenbaum演奏会2025https://liederabend.net/wp/%e7%ac%ac25%e5%9b%9elindenbaum%e6%bc%94%e5%a5%8f%e4%bc%9a2025/Wed, 01 Oct 2025 12:21:02 +0000https://liederabend.net/wp/?p=11814

久米聖一門下会の声楽演奏会を2025年11月2日(日)に溝の口の糀ホールで開催いたします。入場無料ですので、お気軽にお立ち寄りください。下記のリンクにチラシ掲載しております。詳細はそちらでご確認ください。出演者一同、皆様 ... ]]>

久米聖一門下会の声楽演奏会を2025年11月2日(日)に溝の口の糀ホールで開催いたします。入場無料ですので、お気軽にお立ち寄りください。下記のリンクにチラシ掲載しております。詳細はそちらでご確認ください。出演者一同、皆様と共に素晴らしい音楽のひとときを共有できることを心より楽しみにしています。

こちらをクリックしていただくとPDFファイルが開きます。
第25回Lindenbaum演奏会2025

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暗い、こもる、響きを前に~暗さ、こもりを解消する新しい視点https://liederabend.net/wp/%e6%9a%97%e3%81%84%e3%80%81%e3%81%93%e3%82%82%e3%82%8b%e3%80%81%e9%9f%bf%e3%81%8d%e3%82%92%e5%89%8d%e3%81%ab%ef%bd%9e%e5%a3%b0%e3%81%ae%e8%a8%ba%e6%96%ad18/Sun, 14 Sep 2025 09:28:20 +0000https://liederabend.net/wp/?p=11793

 「声が暗い」「こもっている」と表現されることがあります。悲しい曲や深みのある曲では、暗い声の方がふさわしい場合もあります。しかし発声における「暗い声」は、ほとんどの場合、良くない発声を指します。「こもる声」もほぼ同じ意 ... ]]>

声が暗い、こもるって?

 「声が暗い「こもっている」と表現されることがあります。悲しい曲や深みのある曲では、暗い声の方がふさわしい場合もあります。しかし発声における「暗い声」は、ほとんどの場合、良くない発声を指します。「こもる声」もほぼ同じ意味で使われます。したがって、本来の声の質としての暗さと、発声上で良くないとされる暗さは区別して考える必要があります。

声帯の閉鎖がポイント

 発声において問題とされる「暗い声」は、多くの場合、声帯の閉鎖が不十分な声を指します。声帯がしっかり閉じず、余計に息が漏れると暗い声と感じられることが多いのです。閉鎖が弱いだけだと音量が出ないため、まず「声が小さい」と言われます。暗い声そのものは悪いわけではありませんが、閉鎖不足は良くない発声につながります。
 発声で人がコントロールできるのは、声帯の「伸展」と「閉鎖」です。閉鎖に問題があれば当然発声の欠陥になりますが、練習の順序としてはまず伸展を十分にコントロールできることが重要です。その過程では多少「暗い」「こもる」と言われる声も一時的に受け入れてよい場合があります。ですから、安易に「暗い」「こもる」と表現するのは適切ではありません。私はレッスンでそのような言い方は一切していません。

「声を前に出して」は要注意

 こうした声の対処法としてよく言われるのが「声を前に出しなさい」です。「声がこもるから、もっと喉の奥を感じてみよう」と指導してくださる先生がいれば素晴らしいと思いますが、実際にはほとんど出会いません。多くの人は「こもるのは声を奥に感じているからだ」と考えがちで、喉の奥でコントロールするという発想が受け入れにくいのでしょう。
 声を前に出そうとすると閉鎖は強まりますが、声帯の伸展が妨げられることがあります。その結果、短い声帯で歌うようになり、薄っぺらく不安定な声になることもあります。声を前に集めようと努力した結果、軽く浅い声になって面白くないと感じた経験のある方も多いでしょう。

喉の奥で声帯を感じる

 声帯は喉仏のあたり、つまり通常「喉の奥」と感じるよりさらに奥にあります。よく「あくびの声」と表現されますが、実際のあくびは口を大きく開けなければなりません。しかし声帯はもっと奥にあるため、必ずしも口を大きく開ける必要はありません。喉を開けましょうというときにはあくびよりももっと奥を感じる必要があります。この喉の奥で縦に伸ばされる感覚がつかみ、その部分が強く引っ張られると音程が上がる感じがしたら、それが声帯です。文章では難しそうに思えますが、実際のレッスンでは多くの方が初日に実感できます。さらに声帯の強い閉鎖を感じられると、とても力強く、暗くもこもってもいない理想的な声になります。

薄っぺらい声を避けたい気持ち

 良くない「暗い声」や「こもった声」の原因の一つは、「声を前に出したときの薄っぺらい声」を避けようとすることにもあります。音楽的な耳を持つ人ほど、この軽薄な声を嫌い、結果として閉鎖の弱い声になってしまうことがあります。
 一方で「喉声」と呼ばれる、閉鎖が強いが伸展が弱い声も汚い声になるため、耳の良い人は敬遠します。理想は伸展と閉鎖のバランスが取れた発声ですが、それは容易ではありません。結果として「伸展はある程度あるが閉鎖の弱い声」になり、今回のテーマである暗くこもった声が生まれます。これに対して「声を前に出して薄っぺらい声にしなさい」というのは少々酷な指導でしょう。根本的な修正が必要です。

最終的には声は「前」に感じられる

 もし喉の奥で声帯の位置を感じ、十分な伸展の基盤の上で閉鎖が行われれば、最終的に声は自然に「前」に感じられます。つまり「声を前に」という指導が完全に誤っているわけではありません。ただし正しい練習過程を経なければ、「声を前に」と「喉を開けて」が延々と繰り返されることになります。このループにはまって悩む人は少なくないように思います。

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良くない発声をしたからといって必ずしも喉を痛めてしまうわけでも無い事について~発声のしくみ72https://liederabend.net/wp/%e8%89%af%e3%81%8f%e3%81%aa%e3%81%84%e7%99%ba%e5%a3%b0%e3%82%92%e3%81%97%e3%81%9f%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%a8%e3%81%84%e3%81%a3%e3%81%a6%e5%bf%85%e3%81%9a%e3%81%97%e3%82%82%e5%96%89%e3%82%92%e7%97%9b/Tue, 29 Jul 2025 01:22:49 +0000https://liederabend.net/wp/?p=11755

 良い発声だと思う歌手はたくさんの人が思い浮かぶのではないかと思います。逆に悪い発声と言われたときに思い浮かぶ声はどんな声でしょうか?西洋発声から言うとお坊さんのお経も良い声とはされない声ですが、とても心地良い声だし、決 ... ]]>

悪い発声とは何か?

 良い発声だと思う歌手はたくさんの人が思い浮かぶのではないかと思います。逆に悪い発声と言われたときに思い浮かぶ声はどんな声でしょうか?西洋発声から言うとお坊さんのお経も良い声とはされない声ですが、とても心地良い声だし、決して悪い発声ではないと思います。それに対してアメ横の魚屋さんの声は想像できるでしょうか?アメ横の通りを歩いていると時々ダミ声が聞こえてきます。20代の頃に行ったのが最後ですので、今でもあの声が聞かれるかどうかは分かりませんが、とにかく特徴のある声でびっくりします。魚屋さんでしか聞いたことがないのですが、なぜなのかはよく分かりません。聞いたことの無い人には分からないと思いますが、ダミ声と言われる声です。とても良い声とは言えない声です。

ダミ声でも遠くまで届く

 は遠くまでよく飛ぶ方が良い。そしてそのためには良い発声をしなければならない。といわれたりしますが、あのダミ声は実に遠くまで届いて聞こえます。あの声が素敵だと思って近づくことはないと思いますが、何事だと思って近づくことはあると思いますし、とりわけ耳に残りますので、いやでも聞いてしまうところがあります。そしてまさしくそれが狙いであのダミ声を作っているのだと思います。声帯の状態としては伸展筋があまり働いていませんが、とても強く閉鎖されています。その証拠にあの声のまま少し高い声を出そうとしても不可能です。ちなみにお坊さんの声は高い音を出すことが出来ます。声帯のふれ合っている面積が広い状態で、声帯がしっかり伸ばされています。そのためお経の中で歌に近い部分もちゃんと声を出すことが出来ます。一方あのダミ声は遠くまでよく響くだけでは無く、朝から夕方まで出し続けても声がかれたり、出なくなったりせず出し続けられています。もちろん無茶な発声ですので、声が出なくなることも何度も経験されてきたのかもしれません。しかし、それでも出し続けられるということはすごいことです。

良い発声は声帯を痛めることは無いのか?

 もちろんここでダミ声を推奨するつもりはありませんが、良い声は喉を痛めないが、悪い発声をすると喉を痛めてしまうというのは、必ずしも正しくないことが分かります。そして良い発声で無いと遠くまで声が届かないというのも正しくありません。特に今回注目したいのは、喉を痛めるのは悪い発声だったからだけではないということです。確率で考えると当然良い発声よりも、悪い発声の方が喉を痛める可能性は高いのですが、悪い発声でも必ず喉を痛めるというわけでも無く、逆に良い発声をしていれば全く喉を痛めることは無いというわけでも無い、ということは大切なことです。喉が疲れてきたり、少しかすれてきたりすると発声が悪いからだと考えてしまいますが、それほど悪い発声で無くても声がかすれてくることはあります。

良い発声と悪い発声での声帯の振動の違い

 汚い声になるとよく「もっと喉を開けなさい」と言われますが、これは声帯をしっかりと引き伸ばしなさいという意味です。声帯は声を出している間高速でぶつかり続け、その結果声を作り出すことが出来ます。これ自体は良い発声でも悪い発声でも同じです。声帯をしっかりと引き伸ばしているときとそうでないときとでの声帯の振動は、規則的に波打つように声帯がぶつかるのと、不規則にバタバタとぶつかる違いがあります。声帯が高速でぶつかり続けることに違いはありませんので、良い発声でも喉は疲労するし、傷ついて結節等が出来ることもあります。声帯が良く伸ばされて規則的にきれいにぶつかる方が良いのですが、それでもその状態に慣れていく時間が必要になります。

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発声練習がうまく進まないとき~一番納得のいく練習をただただ繰り返すhttps://liederabend.net/wp/%e7%99%ba%e5%a3%b0%e7%b7%b4%e7%bf%92%e3%81%8c%e3%81%86%e3%81%be%e3%81%8f%e9%80%b2%e3%81%be%e3%81%aa%e3%81%84%e3%81%a8%e3%81%8d%ef%bd%9e%e7%b7%b4%e7%bf%92%e3%81%ae%e7%9b%ae%e6%a8%9936/Mon, 28 Jul 2025 05:57:28 +0000https://liederabend.net/wp/?p=11765

 発声練習を頑張っているのに、なかなか声が良くならない…そんな経験は少なくありません。焦れば焦るほど、以前より悪くなった気がして、練習が嫌になってしまうこともあります。ここでは、発声がうまくいかない主な原因と対策を解説し ... ]]>

発声練習がうまくいかないあなたへ — 原因と対策ガイド

 発声練習を頑張っているのに、なかなか声が良くならない…そんな経験は少なくありません。焦れば焦るほど、以前より悪くなった気がして、練習が嫌になってしまうこともあります。ここでは、発声がうまくいかない主な原因と対策を解説します。

1,声帯やその周辺の筋肉に何らかの問題があったり、疲労しすぎている。

 声帯の状態は日々変化します。少し腫れていたり乾燥しているだけでも、声の振動は乱れます。症状としては以下のようなものがあります。

  • 声の出始めがスムーズでない
  • 小さな声が途切れる
  • 滑らかな音程変化が難しい

また、声帯自体に問題がなくても、周囲の筋肉が固くなると声帯のコントロールが難しくなり、声が出しづらく感じます。

2,「良くない」と思い込みすぎている

 実際には声が良くなっているのに、自分では変化に気づけないことがあります。これは、理想の声に対する思い込みが偏っていることが原因です。

  • 重い声が好き
  • 軽い声が好き
  • 子供のような声が好き

など、人によって好みは異なります。

3,工夫をする事で逆に不自然な発声になってしまう。

発声練習をするとき、今の声より少しでも良い声にするように、もっと喉を開けようとか、お腹をもっと使うようにしようとか色々と工夫をしながら練習すると思います。これ自体は決して悪くないのですが、このことが原因でスランプになってしまう事もあります。今回はこのことについて書いてみます。

脱力をすすめられる

 例えばもっとお腹を使った声を出そうとするとします。一生懸命お腹に力を入れていてもなかなか良い効果が出ないとなると、もっと力を入れなければと頑張る事になります。そのうちお腹の硬直が喉周辺の筋肉にも伝播し堅くなっていきます。そうすると声帯をコントロールする筋肉がスムーズに動かなくってしまって、音程と喉のバランスが取れなくなってしまいます。こうなると何をやっても上手くいきません。このままレッスンに行くと力の入れすぎだと言われてしまいます。今までどうやってしっかりお腹に力を入れようかと頑張っていたのに、力を入れないようにと指示されてしまいます。少なからず混乱してしまいます。そしてレッスンが順調に進んだら、力を入れないようにすることで、喉周辺の筋肉の硬直が少しほぐれ、自然な発声が戻ってきます。確かにこの方が良かったと感じるかもしれませんが、お腹をしっかり使ってもっと良い声にしようとした努力はどこかに消えていってしまいます。

解説

 上に書いた例やそれに近いことは誰でも一度は経験したことがあるのではないでしょうか?少し解説していきます。まずはお腹をもっと使おうとすることから始まります。歌に限らず声を使うときにはお腹から声を出すというのはおそらく子供の頃から幾度となく聞いてきたことだと思います。疑うことの無い真理に感じられるものです。本来ならお腹に力を入れることで声帯が変化しますので、お腹を使う練習はこの関連性をしっかりたどることがとても大切なのですが、まだ発声になれていない状態では分かるはずも無く、上手く行かないのは力が足りないからだと思ってしまいます。そこでもっと力を入れようとするのですが、これが発声のバランスを崩していく原因になっていきます。せっかく頑張って練習しているのに、残念な結果になってしまいます。ちなみに椅子に座っている状態から立ち上がろうとするとお腹に力が入ります。このくらいの力で十分ですので、上手くいかないとしたら、もっと力を入れるのでは無く、お腹の力が声帯の動きに結びつくことのみに集中するのが一番良いです。脱力は一時的に筋肉のこわばりを取ってくれますが、お腹と声が結びつかないことに変わりはありませんので、課題は解決しません。

おすすめの練習法 — 「工夫しない反復」

 まだ発声に慣れていない段階では、以下の方法がおすすめです。

  1. 一番うまくいく発声を選ぶ
  2. 音量・音色・スピードを揃えて淡々と繰り返す
  3. 慣れてきたら、お腹や喉の動き、響きのポイントを観察しながら繰り返す

「進歩しないのでは?」と思うかもしれませんが、発声には声帯・筋肉・呼吸などすべてが連動して初めて声になります。淡々とした反復練習こそ、確実に基礎を作る近道です。慣れてきたら、その後に工夫を加えても遅くありません。

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Tuutti Concert2025https://liederabend.net/wp/tuutti-concert2025/Tue, 10 Jun 2025 05:37:12 +0000https://liederabend.net/wp/?p=11761

 溝の口の糀ホールにて6月22日(日)に武田正子、西原のぞみ門下生の演奏会を開催いたします。今回は45周年を迎え、特別企画としてラベル作曲の「ボレロ」をスネアドラム奏者もお迎えし、全員でリレー連弾します。その他に、フルー ... ]]>

 溝の口の糀ホールにて6月22日(日)に武田正子、西原のぞみ門下生の演奏会を開催いたします。今回は45周年を迎え、特別企画としてラベル作曲の「ボレロ」をスネアドラム奏者もお迎えし、全員でリレー連弾します。その他に、フルートとピアノの親子演奏や、2台ピアノの演奏もあります。ぜひご来場くださいませ。

開場13:30 開演14:00

糀ホールへのアクセスはこちらをご参照ください。

糀ホール、ギャラリー糀、(岩崎酒店)

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