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Già il sole dal Gange

 この曲はアレッサンドロ・スカルラッティの作品で、オペラのアリアだったようです。鍵盤音楽で有名なドメニコ・スカルラッティの父親で、オペラやカンタータなどの声楽曲を主に作曲していました。
 スカルラッティがインドに行ったわけではないでしょうから、おそらくとても暑い国で太陽がギラギラと輝いている等の話を聞いて、この曲の華やかな太陽の描写は生まれたのでしょう。





 速い曲ですが、歌詞は繰り返しが多く、取り組みやすい曲だと思います。3部形式(ABA)で、2番まであり、暑い国の太陽を思わせるAの部分と、少し落ち着いたBの部分からなります。Aの部分は少し技巧的で、慣れないと難しいところもありますが、まずは力ずくで歌いきることをおすすめします。急に高い音が出てきて無理していると感じるかもしれませんが、声にとっては良い練習になります。Bの部分は逆に低くて表現しづらいと感じることもあるかと思いますが、特に後半の繰り返しの多いところは単調にならないように工夫が必要です。





 ところでこの楽譜のアクセントが少し変です。最初の部分の歌のパートを見てみると、10,13,17小節目にアクセントが書いてあります。それらの場所のすべて言葉のアクセントは1音前の音節ですので、音楽としてのアクセントになりますが、すべてシンコペーションになります。
 シンコペーションとは、アクセントが本来あるべき音の前後の音に移動することを指します。下の楽譜のように、本来なら1拍目の四分音符にアクセントがあるところを、次の音の方が長いため、付点4分音符にアクセントが移動します。

 

  

 この曲の場合、アクセントが書いてなかったとしても、上に書いた小節の2拍目にはアクセントが必要なのです。しかし少し変なことがあって、15小節目は同じリズムなのにアクセントがありません。つまりAに当たる部分には4カ所のシンコペーションがありますが、3番目だけ書いてありません。他のAに当たる部分も見てみます。次の部分は2,4番目のみアクセントが書いてあります。2番も見てみます。2番目のアクセントが1小節前に付いています。明らかにミスでしょうが、他の部分はすべてアクセントが書かれています。最後の部分は3番目のみ書いてありません。
 結局本来シンコペーションすべてにアクセントを付けるところを、数カ所書き忘れているという事です。楽譜をよく見るという事は書いてある指示にそのまま従うという事ではなく、このようなミスもありますので、楽譜の意味を読み取るという事だと思います。

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